今年もまた法人税の納付書が届き、4月締めなので6月末までに申告し、7月10日までに納税です。固都税やら源泉税やらで一年中何か取られてばかりですが、意味が無くても義務なので仕方ありません。
さて、3~4月に猛威を振るったコロナ禍も、何とか一旦は収束しそうな気配を感じさせていますが、経済や雇用に関しては年単位で時間を掛けないと元通りにはならなさそうです。コロナ禍がまたいつ再発するか分からないことから、人を雇って展開するタイプのビジネスはなかなか再開しづらい状況にあります。
おそらくこの先は1案件ごとに雇われるタイプの仕事が多くなるでしょうから、雇われなくても自分一人でやれるビジネスを始めたり、案件ごとに雇われるために自分の得意なことを売り込むといったことが今まで以上に重要になっていくでしょう。
案件ごとに必要なピースを集める形に?
リモートワークが本格的に始まって約2か月ほど経ちますが、実施前には遠隔ではビジネスが進まないとか言われていたものの、実際にやってみたところ、多少不便な面はあってもデスクワークであれば大体のことは何とか進められることが分かってきました。その結果、わざわざみんなで一か所に集まらなくてもよいということで、一部ではオフィスを解約してしまった企業なども出てきているそうです。
遠隔が上手くいったことで、今度は業務自体についても、職種によっては必要な時にだけいてくれればそれでいい的な考えも出てきているようで、お抱えとしてスタッフを雇うのではなく、業務を外注する動きも加速しそうな雰囲気です。仕事を外注するにしても、委託する業務の遂行に掛かる経費は支払ってあげないといけないので、実際には削減できる費用は思ったより少ないかもしれませんが、それでも何より助かるのは、人の面倒を見る責任とコストを大きく減らせるという点でしょう。
この流れを早くも警戒している人たちもいますが、世の中全体を見ると、どこかいい組織に雇われていいお給料をもらうためにお勉強を頑張ってきたという人たちが大多数ですから、たしかにこうした一億総フリーランス化みたいな動きは悪夢でしかありません。
今回の事態の収束後はしばらくしたら、前回の危機後と同じようにまたお抱えで居られなくなった人たちであふれかえることになりそうですが、たぶんこの流れは、世の中が悪いといったところで止まってはくれません。
組織を出されてしまってからいきなり自分の看板を持つのはなかなか大変です。なので、出される前から先に準備をしておくことは大切です。
今まで最後は誰かが何とかしてくれていた期間が長く続いたせいで、自分で動くということに慣れていない人は多いと思いますが、不得手でもやるしかありません。まずは自分が何が得意かを洗い出し、ネット上でそれを売り出してみるところから始めるといいかもしれません。
発注しかしたことがないので、請け負ってくれる方の心境や環境を正確に理解しているわけではありませんが、「○○を作るのが得意」「○○な話をまとめる・話を付けるのが得意」等といったスキルを売り出し、いくつか仕事を請け負えば、少しずつ自分で稼ぐことに慣れていくことができると思います。
今まで仕事をお願いした人の中にはフリーランスとしては初めての方もいて、画素材などの成果物の出来が良かったので長期でお願いしたこともあります。ですから得意分野だけれどもフリーではやったことがないという場合でも、仕事を得るチャンスはあります。「長期でやれる方」という案件も多いので、雇われなくても小さいものを積み上げれば、いずれはそれで食べていけるようになるかもしれません。
代わりにお金に働いてもらう
デスクワーク系の仕事で働いて生きる場合は、このように自分で仕事を取りに行かなければお金を稼げなくなる可能性は高くなりますが、どこかに面倒を見てもらうのはムリと分かっていても自分を売り込んだりといったことが苦手・もしくは持つスキルに自信がないという人には、お金に働いてもらうという方法もあります。
給料として得たお金を一部を投資用資金として貯めて、一定の額が貯まるごとに、不動産や株式やメディアなどを買い、家賃や配当や広告料などの副収入を増やします。
これを長く続ければ、いつかは生活費の大部分を副収入で賄えるようになるかもしれません。そうなると特定の組織の意向や経済情勢に自分の人生が左右されることもなく、安定した生活を維持できるので安心です。
冒頭でも法人税についての確定申告作業は煩雑で面倒と触れましたが、そうは言いながらも、こういったことを自分で調べて学んでいけば、雇われて働くよりもお金を残せること・経済的に有利に生きられるといったことなども見えてきます。いまは企業も行政も安心をくれません。昔はよかったと懐かしむだけでは何も変わらないので、働くにしても投資をするにしても、自分のために積極的に動いて、安心を築いていきましょう。