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コロナ禍のせいで教育費捻出が難しいのであれば

長い目で見ればおそらくは、幹部候補となる一部の人を除いては、単純労働などにしかありつけない状況になりそうなので、いっそのこと今回のコロナ禍を教育費の見直し=削減の機会として活かしたらどうかと思うのですが、何を根拠にそこまで信じるのかは分かりませんが、学歴に対する信頼はいまでも厚いようです。

ですが学歴だけで一生食べていくのは難しくなってきているのは事実なので、お勉強する+働く、以外にもしっかり目を向けていきましょう。

「教育」へのこだわり

先月辺りから、コロナ禍のせいでバイト代をかせげず困窮し大学を退学しなければならなくなった学生さん関する報道が増えてきました。

お金を出せるか不安なのは親たちも同じで、LIMOの「「教育費が不安」という親が7割。3組の夫婦に聞いた教育費のまかない方」( https://limo.media/articles/-/17054 )などによると、3月に行われた教育資金に関する意識調査の結果からは、実に7割以上の親たちが、子どもに高等教育を受けさせてやれるかどうか経済的に不安を抱えているという実態が浮かび上がったそうです。

もともと金額が大きいことから、今回のコロナ禍だけが原因ではありませんが、多くの家庭がかなり無理をして子どもを大学に行かせている、あるいはこれからそうしようとしている状況にあるのは間違いなさそうです。

若いころから贅沢はせずにコツコツと貯めている家庭もあれば、中には記事中にもあるとおり実家が裕福なため祖父母が教育費を「贈与」してくれているので…という家庭もあるようですが、どう捻出するにせよ、そこまで苦労して行かせるべきものなのかは疑問に思うところがあります。

教育費を出してくれたという祖父母の時代は、○○大学を出た、ということで雇われでも高い給料を得られたのかもしれません。

ですが、今はそれが実現しにくくなっています。「とにかくいっぱい知識を詰め込みました」では機械に勝てません。それに、これは日本だけに限らずですがみたところ大学という機関も今の時代に雇われとして必要なことを学生に教え切れてはいないので、苦労して大学を出たのに正規雇用で取ってもらえないといったことも割と普通に起こります。

その結果が、ここでも何度か触れましたが、大学を出た人と大学に行かなかった人との年収差は平均でたったの100万円くらいでしかない、ということなのではないでしょうか。今は一旦の定年が45歳前後となりつつあり、利回りが落ちた上に使える期間も短くなったので、教育は投資としてはもうあまり高効率ではありません。

それでも「教育」にこだわる理由は、むかしはお金が「人に付いてきた」からなのかもしれません。生身の人間の能力が高く買ってもらえた時代は、いっぱいお勉強をして、いいお仕事に就き、たくさんお仕事をすることで、いいお給料をもらうことができました。

ですが今はそうはいきません。「機械にやれせたほうが効率がいい」となったので、お勉強を頑張ってもお金をかせげません。

新しい世代の人たちはそれに気づいていても良いはずなのですが、都合が悪いからなのか、得られるものが少なくなったことは中々認めたくないようです。

雇われなければ、学力では稼げない。残念ながらそういうものなんだと思います。

しかも今回起きたコロナ禍により、この先少なくとも何年かは新規採用がさらに減るわけですから、先程の記事中の祖父母が孫にいくらつぎ込んだかは知りませんが、ほぼ完全に無駄になる可能性も低くはありません。

投資に学歴は必要ない

このように、働く人に分配されるお金が減った一方で、出資をして上がりを得る人たちに配られるお金の総額は増えていきました。

でもこの出資をして上がりを得ている人たちは、全員が高等教育を受けているわけではありません。どういうわけか、特に日本では、お金を稼ぐ人は高等教育を受けた人と信じたい人が多いように感じますが、実態はちがいます。特に投資には、高等教育は必要ありません。投資家の代理で実務をやる人は別です。彼らは成果を上げなければお金をもらえないので、それなりに優秀でなければその職に就けません。

「金持ち父さん貧乏父さん」がどこまで本当なのかは分かりませんが、もし多少誇張があったとしても、「高給取りが、学歴のない投資家に稼ぎで勝てない」といったことは十分に起こり有り得る話です。さすがにあの本にあるような小学校卒という人の例は聞いたことがありませんが、高等教育を受けていなくても不労所得で豊かな暮らしをしている人には、地方への視察などで実際に会うことがあり、一緒に飲むと彼らの本音が聞けます。「学歴なんざ、ワシらの代理人が持てばいいものでしかない」と。

学業を続けられないとしても、絶望しなくていい

先日もバイトの稼ぎがなくなり困窮している学生さんたちについて触れましたが、東洋経済の「「コロナ休学・退学」に怯える大学生の困窮実態」によると、問題はその時よりもさらに深刻化し、学生の5人に1人の割合で、卒業はあきらめざるえないと覚悟している様子です。

働き手としての選択肢が狭まるので先が見えないと不安を感じてしまうかもしれませんが、それでも大丈夫。何度かここでも紹介・試算してきたように、仮に高校進学をしなかった場合でも、バイトなどでもいいので必ず何かで働きながら(実家をベースにする+自分用に毎月貯金をすることを親が許してくれるという環境は要りますが)、早くから毎月3万円ずつ資金を貯めて投資を始めて副収入を積み上げていくことで、30代になる頃には普通の人の給料くらいは稼げるようになります。投資にクビはないので、その後もずっと稼ぎを増やし続けることもできます。

学歴を積んでいても、雇われなければそれは何の役にも立たないし、機械の進歩のせいで今後そうなる可能性は益々高くなるので、積めなかったとしてもそんなに悩む必要はありません。

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