副業からの副収入は5万円未満、という人が約半数で最多
副業をして収入を得ている人は、できればその金を投資などに回していきましょう。
フィナンシャルフィールドの「副業している女性の平均収入ってどれくらい?収入アップ意外に副業してよかったこと」によると、女性の場合、副業で得られる収入は5万円未満というひとが半数以上で10万円未満と言う人も24%と、全体で約8割の人は毎月10万円未満のようですが、毎月それだけのお金があれば投資用の資金を貯めるには十分です。
副業のデメリットとして、時間が無くなる・疲れるなども挙げられている通り、いつまでも体を酷使し続けていくことはできないので、徐々に生身の自分以外で稼げるようにしていくことも大事です。
副業が徐々にポピュラーなものに
冒頭の記事によると、今回の副業に関する調査は正社員を対象として行われていて、その中で現在副業をしている人が18%・興味を持っている人が40%以上もいるところを見ると、昨年くらいから45歳定年や40歳以上大量解雇などが始まったことを受け、かなり危機意識が高まってきたようです。もう雇われ先には人生を預けてはならないとわかり動き始めたのは良い傾向と言えます。
ただ一方で、副業をして収入が増えて嬉しいという人が多い反面、余計に働くことになるので当然と言えば当然ですが、自分の自由な時間が少なくなったという人が40%以上居て、体力的につらい、時間の管理が大変、寝る時間が少ないなどといったデメリットも非常に大きく、身体にはかなり負担が掛かります。
20代であればまだ体力があるため、こうして定時以降(人によってはもしかすると就業時間の合間に?)を使ってもう一つの仕事でお金を稼ぎ続けることができますが、30代になると徐々にきつくなっていきます。
仕事の内容にもよりますが40代に入るとさらに無理はできなくなるので、いつまでも同じようには稼げません。
副業からの上がりを投資に回すと
元となった意識調査結果では副収入の額が年齢別で区分けされていませんが、一般的に考えると副業を始めたばかりの20代よりも色々経験を積んだ30代のほうがすこし稼ぎがいいはずですから、30歳独身・歳を取るとキツい仕事で毎月の副収入5万円得る女性をモデルに見立てて、何年で副業から投資に完全シフトして「引退」できるかを試算してみましょう。
スタート時に手元にいくらの資金があるかによっても状況は変わりますが、ここではワケあってそれまで貯蓄は出来なかったと想定し、これから副収入として得る毎月5万円には絶対に手を付けず、全て投資用資金として貯めるものとします。
こうしてまず3年強貯め続けると、まず最初の中古の不動産を買うことができます。なるべく状態のいいものを買い、それを簡単にリフォームして賃貸市場に出して入居者が付くと、毎月手取りで3万円以上の家賃を稼げます。
その後も変わらず毎月5万円の副収入は全て貯め続け、上がってくる家賃にも絶対に手は付けず再投資の資金として合わせて貯め続けます。すると今度は2年強で
次の不動産を買えるので、また同じように半年ほど掛けてリフォーム⇒賃貸市場に出す手順を繰り返して、さらにまた手取り3万円程度増やします。ここまで約6年です。
さらに副収入を増やすべく、その後も毎月5万円の副収入を貯め続け、2件からの家賃も再投資に回します。今度はすると約1年半で3つ目の不動産を買うことができるので、また半年使って同じ手順を繰り返します。ここまで計8年、約9万円以上と少なく見積もりましたが3戸あれば10万円以上の家賃は稼げます。
40歳まであと2年ありますから、利回りだけを見れば不動産を買い増ししたほうが良いのですが、ここまでは特に金融資産を全然積み上げておらず、流動性の有るものゼロというのもギャンブラー過ぎるため、高配当株などに振り分けてもいいかもしれません。2年で計360万円あれば、平均約4%の配当が付く銘柄であれば毎月約1.2万円の副収入を得られます。
ここまでスタート時点は貯蓄がゼロと想定して試算してみましたが、もし最初に200万円ほどの資金があれば、約3年分くらいのアドバンテージを得られます。この場合には3つほど不動産を購入しても35歳とまだ若いので、現金に近いものを多く持たなくてもそれほど問題はありません。毎年一件ずつのスピードでさらに戸建てなどを買い足せば、副収入は大きく増えます。毎月の上がりが大きければ万が一何かで出費があったとしてもほとんどはそれでカバーできるはずですから、高配当株などに振り分けるのはそれからでも大丈夫です。
副業をしている人の中でも2割しかいない毎月10万円以上稼ぐようになると
こうして40歳までの10年間で家賃と配当だけで毎月11万円以上稼げるようになると、キツい副業は辞めてしまうこともできます。やりがいがある仕事であれば、辞めるのはあまりに勿体ないので、少しペースを落として続けるほうがよさそうです。
勤め先もいつまで置いてくれるかはわかりません。
先程の試算では簡単にするために副業からの上がりが一定と設定していましたが、実際には慣れてくれば単価が上がって収入はもっと増えているかもしれませんね。
勤め先がある限りは投資からの上がりには手を付けず、そのまま再投資し続けていきましょう。すると計算上は1年半毎には新しい資産を買い足すことができるので、50歳前には副収入の合計が給料を上回る可能性もあります。
その時は経済的な心配はないもないので、それまで続けてきた副業を本業にしてしまって独立することだって可能です。
このように、副業は経済的な自由への足掛かりになり得るので、 そこからの上がりは使わずにしっかりと将来に繋げていきましょう。