習い事も含めた子どもへの教育は、お金を掛けようと思えばいくらでも掛けられるものですが、採算など考えずとにかく出来るだけ多くのものを持たせてあげたい・色々触れさせてあげたい、と思うのが親心なのかもしれません。
ですが手持ちの資金は有限なので、子どもの習い事に関しては、ある程度採算が取れるものなのか等は考えてお金を使わないと、自分たち夫婦の老後は暗いものになり、もらった側の子供にしても「もっと使えるものを持たせて+残してくれればよかったのに…」なんてことにもなりかねません。
雇い主たちが人を高く買ってくれない今の時代、「無駄遣い」でお金が無くなり後々全員が苦しむことにならないようにするためにも、それが本当に役に立ちそうなものなのかは強く意識する必要がありそうです。
「人気」の習い事は今でもあまり変わらず
今の子どもたちにとっての習い事の流行りを少し調べて見ると、一番に人気の高いのが水泳、そして次が英語や英会話、意外にも塾通い3位で、まだ始めてはいないけど今後是非習わせたいものとして人気なのがプログラミングのようです(kufuraの「「子どもの習い事、今後習わせたいのは?」3位水泳、2位プログラミング、1位はやはり…」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00010003-kufura-life))。
水泳に関しては通年で体を鍛えられるということで体力を付けさせるためで、英語に関しては将来必要になりそうということで習わせているようです。
プログラミングについても、習うものというより自分が興味がある部分を拾うものというイメージがあったのですが、英語と同じように学校で授業が始まるから、この分野に進んでほしい、という思いからやらせてみたいと考えているようです。
上位のそのほかの習い事を見てみると、音楽、書道、そろばん、体操、ダンス、武道、スポーツ系も相変わらずの人気のようです。基本的には以前とそう大ききは変わらないという印象ですが、これらを習わせている理由としては単純に親自身が子供の頃におなじようにやらせてもらっていたからというのもありそうです。
自分からやりたいと思うものをやらせるのが良いのかも
昔もよく色々な習い事で忙しくあまり遊びにこれなかった子供がいたことを思い出しますが、そこに塾通いなども加わり、それぞれをこなすには忙しくなりすぎて結局どれも中途半端になっていました。
せっかくやり始めたのだからとダラダラ続けさせると月謝ばかりが掛かってしまうので、色々試させてみたりきっかけを与えるくらいは必要かもしれませんが、基本的には子ども自身が興味を持ってやってみたいと言い出すものでなければ上手くは行かないようです。
よく、他の家の子もやっているので、ということで自分の子どもにやらせてみるという親もいましたが、何か習い事をしなければ子供はちゃんと育たないというわけではなく、ただでさえ学校通いですでに疲れているところに無理矢理何かをさせてもそれを好きにはなれ大して身に付きはしないので、自分からこれをやってみたいと言い出すまでは、特に何もさせなくても問題はありません。
大人になった自分たちの世代を見て、わりとはっきり言えることとしては、ほとんどの子どもにとっては習い事をさせてもあまり将来の稼ぎにはそれほど影響はでません。
別のものとして残すのは?
以前なら子供にはどんなことを習わせても何かの際に使えるかもという微かな希望くらいはありましたが、今は人間は機械とも勝負しなければならず、分野によってももう勝負にもならないところもあります。
例えば不動の人気を誇る「英語」もその一つで、昔は英語を流暢に話せる人が少なくそれなりの価値がありましたが、まだ多少不器用ですがスマホの通訳機能はそこそこ使えて、翻訳の性能も向上し続けています。少し自虐的な感じもしますが事実として、何年も掛けてあるいは多額の費用を掛けて学んだ「語学」の価値は暴落してしまったため、純粋に言語に関してのみ言えば、無理して息子を海外に行かせる必要はなくなりました。
他にもいろいろ機械で代替されてしまうものは色々と出てきているので、どうしても何かを習わせたいというのであれば、簡単に取って代わられないものを学ばせてあげると良いでしょう。
いいものが浮かばないというのであれば、無理してまで何かを習わせる必要はありません。
今はネットで知りたいことや何かのやり方等の多くを手に入れることができるので、本物に近いものの探し方を教えればそれで十分です。
言い方は悪いですが価値のない/役に立たないものを持たせても、親世代はお金が無くなり子ども世代は稼げなくて困るだけですから、代わりに形あるもの等(+使い方)で残してやるほうがよっぽど子ども世代のためになりそうです。