昔の世代は良かったと羨ましがったところで、あまり意味はありません。世代ごとにいい時もあり、キツい時だってあります。一見すると、時代が良かった・たぶんこのまま逃げ切れる、ようにも見える老年世代も、弱ってから詐欺被害に遇い資産を失ったり、社会保障費も削られ始めて厚遇がいつまで続くかもわからず、しかもここ2,30年で世の中があまりに急に激変しすぎてその動きに全然ついていけず生きづらく…、といいことばかりではありません。そういう意味ではどの世代もそれなりに大変です。
不遇なのかもしれないけれど
マネーポストの「結婚を諦めた40代男性、手取りが親の年金額よりも少なくて嘆き節」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200101-00000004-moneypost-bus_all)に登場する男性は、一生懸命お勉強していい大学を出たにもかかわらず就職先に恵まれなかったため非正規雇用で働き続けるという氷河期世代の典型ともいわれる人生を歩んできたようですが、働き口が少なくて苦労した世代は過去にもあるので、氷河期世代だけが不遇とは言えない気もするのです。
自分よりも学歴が低くて技術職(整備工)だったお父さんの現役のときの稼ぎも年金額も多くてやる気が萎えたとありますが、労働への対価としていくら支払うかは時価で決まるので、理論的には、一生懸命お勉強した=沢山お給料がもらえる、とはなり得ないので、それを理解していなかった自分も悪いのでは、とも思ってしまいます。
しかも今はロボットやAIとも勝負しなければならないので、人間の労働が高く評価してもらいにくい状況にあります。なので、「働く」だけを唯一の稼ぎの手段としてしまうと、どうしても生きるのは辛くなります。
就職先を選べるといわれている今の若い世代の人たちも、だんだんとこの機械導入で割を食い始めているので、いつかは「氷河期世代のほうがマシだったかも」となるかもしれません。
経済情勢の影響から自分から切り離すことが大事
「働く」を人生の中心に据え続ける以上は自分ではどうすることもできないような外的要因に常に左右されながら生きることになるので、「働く」はお金を稼ぐためのひとつの手段程度に留め、経済情勢などにあまり左右されずしかも自分にダイレクトにリターンをもたらしてくれる資産づくりがおすすめです。
方法についてはここでも何度も触れてきましたが、まずは毎月数万円をしっかり貯め続け、200万円程度になったら中古の不動産を買い、今度は毎月の貯金の継続と上がってきた家賃で次の中古の不動産を買い、その次は毎月の貯蓄継続と2件の不動産からの家賃を貯めて、3つ目の不動産購入を目指すもしくは高配当が出る銘柄の株式を買ったりと、自分が働かなくても稼いでくれるものを増やし続けます。
このように副収入を増やし続ければ、自分の給料の額を超えることもできるし、例えば巷で45歳定年が大ブームになっていようが経済情勢がどうであろうがそんなことは全く関係なしにお金を稼ぎ続けることができます。いまが好況か不景気かなんてもはやどうでもよくなります。
結局のところどの世代が恵まれているか恵まれていないかは最後まで分からないところもあるので、あまり世代のせいにせず、自分自身のものを積み上げ続けるのが一番の幸せへの近道のように思えます。