先日、賃上げしないと良い働き手は雇えなくなるという論調の元記事に対して、1,000万円も稼げるなら、自分で店を持つのも選択肢では?というコメントが寄せられていたのを目にしましたが、たしかに、いつ実現するかも分からない給料アップに期待するよりも、腕があるなら自分で店をもって稼いだほうが可能性があるかもしれません。
賃上げは確かに必要、でも実現は難しく…
理論的には正しいのに、ほぼ実行不可能なので叩かれることはよくあって、こちらの「「年俸1,000万円の板前」も続々出現、給与を上げない経営者は見捨てられる(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191221-00000019-zdn_mkt-bus_all)」と言う記事もその類かと思いますが、
内容を要約すると、デフレを完全に脱却しないと経済の復活はあり得ず、そのためには賃上げで個人消費を増やす方向にもっていく必要があって、ちょうど人手不足というチャンスもあるのでそれを活かして、賃上げ⇒消費拡大⇒賃上げ⇒消費拡大…のサイクルを作るべきとあります。一部ではすでにその流れが始まっていて、良い働き手を確保するには見合った給料をしっかり支払わないと難しい状況にあるようです。
デフレが経済を縮小させるのは確かなので、理論的には間違ってはいないと思いますが、「やっといい流れになった」「消費者側が意識を改めて安物を求めることを止めなければ」とある程度理解される一方で、「すでに遅いかも」「給料を上げたくても、中小企業は資金がない」「いいことだけど、実行すれば中小は潰れる」「正しくても、単価を上げれば客足が遠のく」と現実的ではないと厳しいコメントがほとんどを占めます。
人のものを変えるよりも自分が変わるほうが早くて現実的?
これらとは別に特に目に留まったのは、「雇われるよりも独立という手もある」というコメントで、経営には作ることとは全く別の才能が必要でむずかしいはむずかしいのですが、それでも多く稼ぎたいならこのほうがまだ近道なのかなと思ったりもします。
他人のものを自分の望む方向に変えようとするのは難しいことなので、長く時間が掛かるか、もしかしたら起きないかもしれない賃上げを待つよりも、状況を変えるために自分で動いて何か始めるほうが速くて実現性もありそうです。
より条件の良いところで雇われることを目指すのもいい考えですが、なかなか良いところは見つかりにくいので、雇われるより直接自分で稼ぎを得られるものを増やす方向で動いている者としては一番賛同できる意見です。