当たり前のことながら、さすがに永久に手が掛からない全自動の収入源なんてありません。「それに近い状態」なら可能ですが、不動産だって経年劣化するし、株式だって業績は一定ではないし、ネット上のコンテンツだって稼ぐ力が落ちるので、定期的に見直しやテコ入れをしないといけません。ただ、普通に働き続けるより手が掛からないのは確かです。
どれをやるにしても少し手は掛かる
「あくせく働く」から脱出しよう!の趣旨で書かれたものと思いますが、LIMOの「実在するする「働かないで生きている人たち」。どうやって生計を立ててるの?」(https://limo.media/articles/-/14631)には、アフィリエイトサイトからの広告料、不動産からの家賃、株式からの配当、書籍や音楽からの印税などで生計を立てている人の例が挙げられていますが、全く持って手が掛からないものというのはありません。
不動産であれば、購入してから入居者さんを付けてもらい満室になった後でも、設備をメンテする必要はあるし、数年経てばまた退去する方も出てくるので、部屋を少しリフォームしたりでお金は掛かります。実際の作業は全て管理会社さんやリフォーム業者さんがしてますが、「どうする」はオーナー主導で考える必要があります。なるべく長く住んでもらうための施策も考えないといけません。
株式の場合、買い付けた後に株主がやれることはほとんど何もありませんが、毎年受け取る配当の額は一定ではなく業績に左右される部分が大きいので、持っている先や業界に関するニュースは常にチェックしておかないといけません。もし直接集める必要がないとしても得た情報の精査にはそれなりの時間が掛かります。
webコンテンツだって、トレンドも変わるし新しいものは出てくるし…で、置きっぱなしで稼げるわけではありません。不変のテーマを扱うサイトやチャンネルであれば過去のコンテンツがある程度稼いでくれるかもしれませんが、定期的に新しいものを載せないと順位も下がるし、作り出すには労力が掛かります。webサイトについては作業の多くを外注していますが、それでも何をどうするかはこちらで考える必要があるので、お金だけ入れて全自動というわけにはいきません。
本を書いたり音楽を作る人でも、リリース後しばらくは印税を稼ぐことができるかもしれませんが、新刊・新曲を出さないといつかは飽きられるか忘れ去られてしまいます。ベストセラーのものだって、少しだけ内容を変えて復刻させているのも延命のための労力だったりします。
とはいえ、これらすべてに言えることですが、それぞれに掛かる時間や労力は、どこかで雇われて働いて給料を得るよりも、はるかに少なくて済み、働くよりも楽に稼げるのは確かです。
ビジネスが楽しくなって自分のためにより多く働く
先程の記事によると、もともとは働くことから解放されて楽になるために収入源を増やすべく奔走していたはずなのに、いつの間にかビジネスが生きがいになって、より多く働くようになってしまった人が少なくないとあります。
確かに自分のビジネスで上手くいっている人たちは、起きている間いつも動き回っている印象がありますが、「雇われて働く」とはちがって注ぎ込んだ時間や労力からのリターンがダイレクトに自分に帰ってくるので、それが楽しくなりさらに働く意欲が湧いてくるという好循環になるのからかもしれません。
ここまでいくともう働かなくてもいいのですが、増えるのが楽しいのでつい動いてしまうのでしょう。辞め時を見つけるのは難しかったりします。もちろん無理に辞める必要もないので、自分が楽しいと感じる間は別に続けてもいいとは思います。