かれこれ十年近く経つので「トレンド」ではありませんが、銀の地金を少しずつ買い続けています。毎月ではなく不定期ですが、お金に余裕がある月には、2~3㎏買い続けています。
銀の魅力と銀への投資の理由
銀は、金属の中でも熱伝導率、電気伝導率、光線の反射率等が高いことから、産業資源としても需要が多く、例えば太陽光発電の電池には不可欠な触媒として使われたり、メッキ用の材料として大きな需要があります。
また、銀は、白く美しい輝きを持ち、他の金属よりも比較的産出量も多く安価であることから、宝飾品としても広く使われ、貨幣としても利用されてきた歴史があります(↓の写真は田中貴金属さんから銀積立サービスの開始記念として送られてきた純銀のペン)。
埋蔵量
金だけでなく、プラチナや銀も産出量には限りがあります。金、銀、プラチナのぞれぞれの既に採掘済みの量・埋蔵量などを見てみますと、銀のすでに採掘済みの量は100万トンを超え、金はおよそ18万トン、プラチナは大雑把にみてわずか4,000トンくらいとなっていて、推定埋蔵量は、銀があと約50万トン、金がおそらく7万トン程度、プラチナが約1万数千トンほどしか残っていないそうです。
埋蔵量を合わせたそれぞれの量を合計すると、銀が約150万トン、金が約25万トン、プラチナが約2万トン前後となり、一見すると銀の総量がとても豊富なようにも見えますが、銀は年間に2万トン近く産出されているようですので、このままのペースで採掘が続けば、銀でさえも二十数年で枯渇することになります。
ただ、銀に関してはリサイクルも進んでいて、また、前述の産業利用に関しても、技術の革新によって将来的には消費量を4割程度抑えられるようなので、供給に関しては問題が起きにくいとの見方も出ています。
銀をどこで買えばよいのか
銀を購入する方法はいくつかありますが、
ひとつは銀ETF(上場投資信託)を買ったり、積み立て投資をして持つ、という方法があります。銀という現物資産を実際に手元に持つ、というこだわりが特にないのであれば、ETFがいちばん安く済む(少額から始められて、「売買手数料も掛からないことも」とありますので、こちらは証券会社で確認してください)のかもしれません。積み立ての場合は、毎月手数料の支払いも必要です。
もうひとつは、地金を売る店舗で、実際に銀のインゴットを購入する方法です。銀の場合、店先では確か1㎏単位での購入・売却しかできなかったと思いますが、購入・売却する際には、1㎏あたり、5,000円くらいの手数料が掛かります。これは1回の取引ごとの手数料ではなく、「毎1㎏を売る/買うごとに発生する」手数料ですので、十分に注意が必要です。
つまり、現物を購入してを売却益を狙う場合は、この手数料分を見越して、少なくとも5千円(+消費税)分以上安く買う必要があります。
↑1㎏毎に手数料5,000円+消費税が掛かるので注意が必要です
もともとはロバート・キヨサキの銀に投資しておいた方が良いとった趣旨の寄稿を読んだことがきっかけで銀投資を始めたわけですが、最近資料を整理していたところ、それから実に10年近くも取引し続けていたことに気づきました。当時はもう少し値上がりを期待していたのですが、当ては外れて、価格の上昇は1㎏当たり1万円程度と意外と小幅に留まっています。ですが長期で見れば、ゆるやかな上昇傾向にはあるようなので、引き続き投資は続けていく予定でいます。