上場企業の2021年9月中間決算の純損益合計が、全33業種のうち26業種で
前年同期より増益もしくは黒字転換したことが先月の8日に分かった。
製造業が堅調に推移し、海運や不動産など非製造業も回復が顕著だった。
だが自動車で減産の影響がでているほか、コロナウイルスの影響により
鉄道などの陸運や空運は赤字幅が縮小したものの、旅行需要の回復は途上で、
依然厳しい経営環境が続く。
SMBC日興証券が11月5日までに業績を開示した東京証券取引第1部上場の
3月期決算企業783社を集計した。
製造業の純利益合計は、前年同期比約2.6倍の8兆1438億円。
国内経済をけん引する自動車などの輸送用機器と電機が
いずれも2兆円超えの純利益を確保。
銅材価格の値上げが目立つ鉄鋼や、繊維は黒字転換した。
非製造業の9月中間の純利益合計は約2.6倍の4兆7061億円。
資源高を背景に大手商社が好調だった
卸売りが約3倍、コンテナ運賃が高止まりする海運が約14.4倍で全体の伸びを支えた。
9月中間決算発表では、22年3月期の業績見通しを上方修正する企業が目立った。
日興の安田光株式会社ストラテジストは
「資源高による費用増は製品価格への上乗せで相殺されている。
コロナ禍以降に進めたコスト削減の動きも、業績悪化を抑える要因になった」
と分析した。
出張自粛など移動手控えが響く鉄道などの陸運と、
空運はそれぞれ約1700億円と約2千億円の赤字を計上。
一方、売上高は陸運(10.7%増)、空運(48.3%増)とも
復調への足がかりがみられる。
求人広告なども増え、企業が前進しているのが分かりますね。
まだまだ予断の許せない状況ではありますが、
国民一人一人の予防が経済に大きく反映すると思います。
日本の明るい未来のために、一致団結ですね。