東京パラリンピックを機に注目される障がい者スポーツ。
競技環境は改善されつつあるが、選手の経済的負担や指導者の確保など課題は依然多い。
関係者は
「未来へ視野を広げるための取り組みが重要だ」
と訴える。
「パラスポーツを始めるハードルは高い」
と話すのは、多くのパラアスリートの義足を担当する義肢装具士・斎藤拓さん。
競技用の義足や車いすは安いものでも数十万円といい、生活用車いすなどと違い
保険適用などの補助は原則ない。
斎藤さんは数年前から、スポーツ義足の体験会や無料貸し出しに取り組んでいる。
中古だが、すべて代表選手が使用した一級品。
「走る喜びを知らないと始める人も増えない。子供は成長でサイズが変わる分、より負担も重い。
少しでも機会を提供したい」
と意気込む。
日本体育大でパラ陸上を指導する水野洋子監督が懸念するのは
「選手の人生設計だ」
同大は日本財団の支援でパラアスリートの奨学金を創設。
兎沢明美選手は、この制度を知ってパラを志し、見事に出場を果たした。
水野さんは、就職や協議をメインとしたアスリート採用で金銭面が安定してから、
本格的な練習を始める選手が多いとし
「若年層からの発掘、強化は大きな課題」
と指摘。
「興味や意欲を持った人をサポートし、継続的に取り組める環境を整えていきたい」
と話した。
私は、東京パラリンピックを間近で拝見させていただきました。
腕の力だけで、車いすを動かし、多くの汗を流し競技をしている姿に
感銘を受けました。
若手の障がい者選手が続々と現れ、社会に夢や希望を与えていって欲しいものですね。