東京五輪・パラリンピックを教育に生かす
「オリパラ教育」
が、招致決定後から各地の学校で展開されてきた。
各国選手が集う大会の理念を学んだり、障がい者スポーツの体験を通して共生社会を考えたりするのが目的だ。
昨年11月25日、コロナウイルスの影響もあったが、福島県いわき市立小川小学校で、
パラリンピアンと交流する授業に参加した児童らは
「車いすを使えばみんな一緒にバスケットボールができることが心に響いた」
と語った。
この授業は、スポーツ庁のオリパラ教育の一環として行われたものである。
2000年シドニー大会の車いすバスケで銅メダルを獲得した増子恵美さん(51)=福島県障碍者スポーツ協会=が講師となった。
事前にパラリンピックの目的や、種目について学んだ5,6年生が車いす競技を初体験。
車いすバスケにはダブルドリブルがなく、ルールを工夫して障がいのある人とない人が一緒にプレーしていると紹介した。
増子さんは
「共生社会の現実は難しくないと伝えたかった」
と語る。
都教育委員会やスポーツ庁はオリパラ教育で
「障がい者理解」「スポーツ志向」「豊かな国際感覚」
などの観点を重視。
都内では公立の全小中高校など、他地域では計約千校が推進校として実践を進めた。
大会開催の理念を調べ、選手らから体験談を聞くのが主な学習内容だが、コロナウイルスによる昨春の一斉休校で、
多くの学校が選手との交流行事を中止した。
都教育委員会の方針策定に携わった真田久筑波大特命教授(スポーツ人類学)は
「児童・生徒が海外選手とオンラインで交流し、助言をもらうこともあった。新たなつながり方を発見できた」
と成果を強調する。
このような行事にとても共感できますね。
身体が不自由でも、大きな成果を残し、逞しく生きている姿は胸を熱くさせますね。
いまだに、障がい者を見下し侮辱する人が少なからずいます。
共生社会をもっと活用し、弱者にも目を向けることのできる人材が増えていって欲しいものですね。