よく「老後は年金だけでは足りない!」と言われていて、それも確かではあるものの、それでも年金が生活費の大部分をカバーしてくれるのは事実なので、そんなに過度に怖がらなくても大丈夫そうです。
年金は主力として頼れる
幻冬舎GoldOnlineの「年金だけじゃ暮らせない…平均受給額「14万4064円」に高齢者の苦悩」によると、二人暮らしの場合、タイトルどおり国民年金と厚生年金を合わせた毎月の年金受給額は平均すると夫側が約15万円弱のようですが、これに妻(もし「モデル」どおりに専業主婦の場合)にも約5~6万円を合わせれば、毎月20万円前後は年金でカバーできるということになります。
あまり持ち主のためにならなさそうな商品でも売りたいためか、ときどき「年金はそのうち破綻する」的なものを目にしたりもしますが、もともと年金は国庫で半分カバーされていて、積立額も百数十兆円と十分にあることから、数字を見る限りではそんなに簡単には破綻しなさそうです。将来、多少支給額が減るといったことはありそうですが、多少減ったとしても多くの人にとって主力の収入源としてありつづけるのではないでしょうか。「もうヤバそう」と聞いただけで何も検証せずに保険料を払わないようにしたりするのは止めたりするのはやめておいたほうが良さそうです。
だとすれば、数年前に騒がれた「老後2,000万円報告書」のとおりに老後の毎月の生活費の平均額が約25万円とすると、不足額は月5万円。足りないのは事実ながら、もし夫婦二人でくらいしているのであれば、それぞれがすこしずつアルバイトをしながらであれば十分に補える額とも言えます。ですから「足りない=生きられない!」ではないので、過度に心配しなくても大丈夫です。
とはいえ、歳をとってから働き続けるのは実際には中々キツいようです。いくら健康寿命が延びてもやっぱりある程度は年齢という数字通りに病気になりやすかったり体が衰えてくるようなので、ずっと働き続けて何とかするというのもアルバイトのようなものであれば70前後でもまだいろいろ見つかるようなので不可能ではないものの、一度きりの人生が最期までキツいものとなりそうなイメージがあります。
毎月5万円程度なら
今では引退後も働き続ける人の姿を見かけるのも普通です。でも実際どうなのか早朝などに聞いてみたとことでは、決して楽ではないと言います。どんなに元気でも70以上で働き続けるのは体への負担も大きいようです。
働けなくなったら毎月の不足分を補えなくはなりますが、歳をとればたぶん外出することも減ってはいくでしょうから何とかなるものなのかもしれません。でも生活はギリギリになり少し心細くもなるでしょう。
そういう状況への対策としても、またある程度老後を楽しむためにも、働いてどうにかする以外の手段を持っておくこととよいでしょう。
毎月5万円程度であれば、中古の戸建てなどの不動産を二つくらいか株式であれば年利換算で4~5%の配当が付くものであれば約1,000万円分くらい持っておけば稼げます。
使ったらただ無くなるだけの現金2,000万円を持つよりも、もっと頼りになります。
それにこの方法であれば、働くために充てるはずだった時間をじぶんの好きなことに使えるので、人生を楽しむこともできます。
これらは一気に準備する必要なんかないので、何かワケあって若いうちにお金を準備することができなかったとしても50代に入ってからでも準備は十分に間に合います。
稼げるものさえ準備しておけば大丈夫。「足りない」も元からそれほど大きな額ではないので、そんなに心配はいりません。