アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが政権を掌握し先月15日で約4カ月となる。
制裁による在外資産凍結などの影響で経済は危機的状態にあり、国連児童基金(ユニセフ)によると
少なくとも100万人の子どもが重度の栄養失調による死の危機に直面している。
ユニセフは、同国人口約4千万人の半数以上に当たる約2300万人が深刻な食料不足に直面しており、
5歳以下の320万人が年内にひどい栄養失調に陥ると試算。
うち100万人が緊急に手当てしなければ死亡する恐れがあるとしている。
ユニセフは、食料を得ようと持参金目当てに娘を渡す家族が報告されているとして
「児童労働や児童婚を強制される重大な危険がある」
と警告。
1国へお支援としては過去最多という20億㌦(約2300億円)の資金提供を呼び掛けた。
米国などはタリバンによる資金流用を防ぐためアフガン政府の在外資産を凍結。
約90億㌦あった中央銀行保有資産の大半を占める在米分も凍結された模様。
米国などはタリバンに多民族を取り込んだ包括政権の樹立を促し女性の教育機会確保を求める一方、
タリバンは資産凍結の無条件解除を要求している。
今、世界中がコロナウイルス流行によって経済的に苦しんでいます。
しかし、それに加え内戦や紛争などの情勢により、飢餓に苦しむ子どもが数多くいます。
生活が大変な中でも、少しでも手を差し伸べる方が増えていったらうれしいですね。