近年、メディアの世界や土地の測量、物資の運搬、
農業など幅広い分野で活躍する
「ドローンオペレーター」
高い操縦技術や専門知識はもちろん、コミュニケーション能力なども求められ、
クライアントの多岐にわたる要望に応えなければならない。
資格や免許は必要ないものの、
多くはそうした技術や知識を証明する民間の認定資格を取得し、
仕事をしている。
そんなドローンオペレーターである堀内亜弥さんのインタビューです。
Q:ドローンはYouTubeのミュージックビデオに用いられている印象ですが?
堀内:私は、そういった”カルチャー系”ではなく、”産業系”と呼ばれる、
主にインフラ事業や農業でドローンを使っています。
例えば、橋梁やダムに亀裂などの不具合がないかをチェックしたり、
田畑の面積を測量したり農薬を散布したりするといったことです。
昔でしたら、空撮したデータを渡すだけでよかったのですが、
今だと自動航行や
「デジタルツイン(現実の世界から収集した様々な
データを、双子のように、コンピューター上で
再現する技術)」
など、すさまじい勢いで発展しているドローン関連の技術について
おさえておく必要があります。
加えてクライアントの業界の専門知識も
日々学んでいかないと話にならなくなってきています。
Q:ドローンとは、いつであったのでしょうか?
堀内:小型航空機免許のための学校に通っていた時です。
たまたま
「ドローンという機材が面白い」
という話を聞きました。
その話を聞いてから少し興味が湧き、
ドローンを飛ばす仕事がしたいと思うようになりました。
しかし、求人はほとんどありませんでした。
1年ほどはビジネスジェットなどを販売する会社で働いていましたが、
たまたまドローンを扱う会社を見つけ思い切って転職しました。
Q:堀内さんの行動の源泉は何ですか?
堀内:自分の中で選ぶ基準がありました。
私の場合は”好きなことに関わる仕事”という基準があります。
好きなことを仕事にするのは良くないという人もいるとは思いますが、
私は、この基準があったので
同業者の集いに参加して情報交換をしたり、
ふとドローン関係の雑誌を立ち読みしたりするなど
自然な形で技術や知識を向上させることができました。
加えて
「何事もやりたいと思ったときにやっておいたほうがいいよ」
と言われたことがあります。
それが、何歳かというのは問題ではなく、大事なことは
「思った時が一番若い」
という事実です。
その瞬間にやらないと、時間はただ過ぎていくだけだ。
この感覚が、その後の行動に影響を与えていくと思います。
どんなに年を重ねても一歩踏み出す勇気が大切ですね。
何かやり残したこと、気になっていることあったら
今すぐ挑戦しましょう!