警察庁は4日、高齢運転者対策を盛り込んだ改正道交法を
来年5月13日に施工する方針を決めた。
免許更新通知が届いてから過去約3年間に、信号無視など11種類のうち
一つでも違反をした75歳以上に運転技能検査(実車試験)を義務付ける方針だ。
認知機能検査と講習も組み合わせて、悲惨な事故の抑止を目指す。
警察庁によると、11種類の違反は信号無視のほか、逆走などの違反、
追い越し車線などの走行、速度超過、Uターン禁止などの違反、
踏切不定詞や遮断機内進入、交差点右左折時の違反、交差点進行時の違反、
横断歩行者妨害、前方不注意など安全運転義務違反、
携帯電話を操作しながらの運転。
対象者は教習所などで実際に運転して検査を受ける。
免許更新期限の半年前から繰り返し受験可能だが、不合格時は更新できない。
手数料は3500円とした。
合格者は記憶力や判断力をチェックする認知機能検査(手数料1050円)へ。
認知症の恐れがあると認定された際は医師の診察が必要で、
認知症と診断されると免許取り消しや停止となる。
認知症でない場合は高齢者講習を受ける。
講習は安全運転を促す狙いがあり、結果に関わらず免許更新可能。
実車指導付きの講習手数料は6450円、実車指導なしは2900円としている。
無くならない高齢者事故。
防ぐのは自身の心身のケアと国のサポートです。
自らの能力を過信せず、安全運転を!