ここではいつも将来に備えて毎月給料の一部をよけておき種銭を作ることを提唱していますが、投資をして収入源を増やしていく=将来の安心を得るためには、何とか毎月3万円~を目指していきましょう。
毎月3万円以上を続けるだけ
マネープラスの「資産運用にありがちな誤解「少額投資で資産ができていると思ってはいけない」合計金額をみると…」等にもあるとおり、おつり投資やポイント投資は資産形成の最初の一歩にはなるものの、将来の何かに備えるという意味においてはちょっと力不足のようです。
塵も積もれば…というのは確かなのですが、 まとまった額のお金を作る(⇒つまりは単なる貯金みたいなものですが、これだと実は不安が残るのですが…)、あるいはお金を生んでくれる収入源を増やしていくためには、資金が少なすぎます。
なので、毎月の貯金(*あくまで一時的な)額として目指してもらいたい目安は、毎月3万円です。これだけあれば約6年後には、単なる貯金よりももっと大きな最初の一歩を踏み出すことが出来ます。
よく見る「毎年100万円貯めよう!」を、無理して真似る必要なんかありません。無理をすればいつか反動が出てしまうこともあります。でも毎月3万円ずつなら、何とか投資用に避け続けていくことは可能な額です。
始めてから6年ほどしたら、まずは「自分自身が働いて得る給料以外の収入を稼ぐ」最初の一歩となる収入源を買うことが出来ます。中古の戸建てなどの不動産であれば、そこそこ状態が良くまだ長く使えるものでも200万円前後で買うことが出来ます。それを貸し出し入居者がつけば、そこからも毎月3万円近くの家賃が得られるようになります。
この家賃の上がりに手を付けず、毎月の貯金をそのまま続けていけば、同じような不動産を今度は最初の半分の時間=約3年くらいで買うことが出来ます。そしてまたそれも同じように貸し出して入居者がつけば、また新たに家賃の上がりが増えます。
その後も同じように家賃の上がりと毎月の貯金を合わせることで、次はさらに短く2年と掛からないくらいの時間で3つめの不動産を持てます。
若い間はまだそれほど多くの現金が手元になくても無くても大丈夫なので、その後もあと1~2件増やすことで、毎月得ている給料の何割分かに相当する額の家賃を稼げるようになります。
そこまで物件数を増やした後には、今度は少し現金に近いもの=高配当が付く銘柄の株式への投資に切り替えれば、配当も稼ぎつつ、万が一急な大きな出費があった時にも対応ができます。
年利換算で4~5%くらいの配当が付く銘柄を対象にすれば、それまで増やしてきた物件から上がる全ての家賃と毎月の貯金3万円を充てることで、毎月平均にして約1万円の配当の上がりを、毎年積み上げていくことが出来ます(福利で増えるので、実際にはもう少し早く)。
こうして家賃や配当の上がりを増やしていけば、始めてから十数年~20年くらい経って雇われの身としてはクビになりやすくなる頃には、じぶんの代わりとなってくれる収入源が、かなりの規模に育ってくれているはずです。
「単なる貯金」には無い力
この方法で作る収入源は、単なる貯金、あるいは「単に将来取り崩せるお金の塊を大きくしただけのもの」よりも頼れて安心です。
単なるお金の塊は、一度使えば無くなります。無くなるのでいくら積んでも決して安心は得られない。減ればその都度不安を感じます。
でも代わりに、お金を生んでくれる収入源自体を増やしていく場合は、そういう不安を感じずに済みます。収入源から上がるお金は何度使っても、収入源自体は消えて無くなったりはしません。持ち主がどのような状態にあろうが、持ち主を助け続けてくれます。
毎月3万円ならば、何とか毎月の給料から先取りで避けることもできるはず。そしてこれだけあれば、これらの収入源を持って将来に備えることが十分に可能です。