よく「○○世代として生まれた人は…」とか言われたりもしますが、 結局どの世代に生まれたとしても、いい時もあればわるい時もあるのは同じです。「不遇な世代」として生まれたとしても、抜け出せてそこそこ幸せに生きられる方法はあるので、いつ生まれたかよりも、その方法に気付けたか否かの部分のほうが人生を大きく左右する要因になるんじゃないでしょうか。
「働く」一本で生きていれば、キツいのは然程変わらず…
幻冬舎ゴールドオンラインの「良い時代なんてなかったよ…ロスジェネ世代最悪の44歳「手取り20万円以下が4割」の衝撃」によると、ちょうど2000年頃のいわゆる就職氷河期に社会に出るタイミングが重なってしまったロスジェネ世代は、他の世代と比較して突出して経済的に不遇なのだそうですが、この世代だけがそうなのかというとちょっと疑問に思ったりもします。
言われてみればたしかにその後なかなかいい職にめぐり会えず苦しんでいる人も多いようなのですが、あまり報道はされていないものの、景気が良くなってからもっといい職に就いてそれなりの生活が出来るようになった人も多く居るので、最終的にはそれなりにバランスが取れているんじゃないかとも思うのです。
それにもっと後の世代が恵まれているのかというと一概にそうとは言えず、職の数自体は以前よりも多いのですが、以前とは違ってまず一生雇ってもらえるのが当たり前ではなくなってきており、しかも働き口の数が多くなったとはいっても、より安いお金でしか雇ってもらえない・雇われとしても地位もあまり保証されていないような案件がかなり増えています。歳を取れば自動的にもらえる額が増えるようなことも無くなってきているので、生活がずっと苦しいままの人たちは後の世代の人たちの中にもたくさん居ます。
後の世代が…というより、もっと前の世代にだって高度成長期も常に良かったわけではなく不遇だった人はもとからそれなりの数が居ました。べつに自己責任だとか言っているわけではありません。色々どうにもならなかった理由もあったのでしょう。
良い時代に生まれたといわれている人たちも、そのまま逃げ切ることは出来なかったようです。コロナ禍が起きる少し前くらいから急に世の中の環境が変わったせいでいいお給料とやらが断たれてしまい、同じように生活に困る人も増えました。苦しさに慣れていなかった分、すでに挽回が難しい年齢になってから今の環境下で生きていくのはロスジェネ世代よりももっと辛そうにも見えます。
人間同士だけで勝負をしていればいいのであれば、働き続けているうちに何とかもっと経済的に幸せになれそうなチャンスも得られたのかもしれませんが、機械とも競争をしなければならなくなった今では、突然途中で放り出されて「働く」からお金が上がらなくなることも普通なので、なかなかそれもつかむのも難しくなっています。
今の環境を見ていると、雇われが輝いていた時代に戻るとは考えにくく、 この先はどの世代の生まれであったとしても、働くだけで生きていくのは苦しそうです。
どの世代の生まれであっても出来ること
働いても苦しさから抜け出せないのとなると、他の道も探ってみるしかありません。十数年やってきた経験からいうと、その道のほうがもっと太くしかも効率的です。
雇用は常に雇い主の都合や環境次第でいつどうなってしまうか分から不安定です。それに対して働くじぶんの代わりにお金を稼いでくれるもの(例えば不動産や株式やwebメディアなど)は、持ち主の状態や雇用状況に全く関係なく、お金が発生する条件さえ満たされていれば稼ぎ続けてくれるので、もっと信頼できます。そこから上がる稼ぎを使ってさらに給料以外の上がりを増やしていけば、基盤はさらに堅くなります。
給料の一部を毎月必ず先取りでよけておき、ある程度のところでそれを何か給料以外のお金を生んでくれるものに持ち替えます。その数を増やしていけば、仕事や給料アップに期待せずとも幸せに生きられます。
どの世代の人にでも出来ることです。
不遇から抜け出すには、来るか来ないかも分からないような好転する時をただ待つのではなく、 少しでも早く「働く」への依存度を下げることが近道と気付き、その方向に実際に進んでいくことが大事です。