いまだに「一生使えるから頑張っておきなさい」と言われて持たされることが多いようなのですが、残念ながらお勉強パワーは一生は使えないようでし、それを使って積んだ頑張りもわりと簡単に意味の無かったものとされてしまいます。
無駄なことを頑張らされたと知ってしまうと悲しくなるかも知れませんが、ずっとは頼れないことを分かっておいて損はありません。むしろ将来への備えを進めるための良いきっかけになってくれるでしょう。
若くても雇われ一本はとてもキケン
まだ社会に出てから数年くらいの人たちにとっては今流行りとなっている「希望退職」も少し遠い先のことと思ってしまうかもしれませんが、Nikkei Styleの「希望退職の主な対象は45歳以上 30代が見越して備えておくべきこととは?」によると、それくらいの年になれば誰でもそうなる可能性があるので、覚悟が必要とあります。
「ではどうすればよいのか?」というところですが、解決策は特に示されていません。ただ注意しておくべきとだけありますが、有効策なんてほとんどないので仕方ありません。
次の月も給料がもらえるかどうかは結局勤め先の事情や環境次第なので、それはどこに属していたとしてもあまり変わりません。投資や自分でやるビジネスから上がる収益よりも安定した収入源とか思われがちですが、もらう側はほとんど何もコントロールは出来ないので実は常に不安定です。
追い出された後も大変なようです。40代・50代で出される人たちは自分たちの待遇を自分の力で勝ち得た当たり前のものと勘違いして自分を過大評価してしまうことが多いようなのですが、取る側ももっと若くて動ける人が欲しいでしょうから、なかなか選んではもらえず何年経っても希望する職に就けず再起できない人も多いと聞きます。何とか再就職できたとしても、一から出直すことになり、給料が半減するのもわりと普通のようです。そうなると生活水準を下げてもローンを支払いきれず自宅を手放すことになるでしょうし、失ってもまだ残った借金に追われ続けることになります。
ここ数年の傾向を見ると、人員整理の対象となっているのは主に40代・50代の若い人たちに比べるとコスパが落ちる年齢の人たちですが、出来る人でも出来ない人でも一まとめにして追い出されることもあるので誰でもなり得るし、その年齢にならなくてもサービス業などでは新卒に近いような人たちまで実質解雇されているので、他人事と思っていたらキケンなのはたしかにこれのとおりです。
昨年も大手製薬会社などで30代からリストラ対象としていたし、コロナ禍が長引いているせいで勤め先自体の財布が限界で、ついには先程も触れたように20代でも切られる対象に入ってきているようです。
給料以外の収入源作りを進めよう
結局今の時点で何歳であろうが、雇われ一本である限りは常に不安定で危険な状態にあるということになります。そのためこれには、そうした状況がいつやって来ても対応できるように準備しておくべきとありますが、具体策は示されていないところを見ると、先程も触れたとおり、実際にはそうなったらどうにもならないだけということなのでしょう。
たとえば雇われ続けるために一生懸命じぶんを鍛え続けたとしても、常に暮らしが外からの影響や事情に左右される部分だけはどうにも変えることができません。歳を取るごとに苦しくなります。
でも給料以外の収入源を持つとそれは変わります。外からの影響を最小限に抑えて生きることができるからです。たとえば不動産や株式やwebメディアなどの資産は、事前に決められた条件が満たされている限りは、持つ人の状態や事情とは無関係にお金を稼いでくれます。それらが需要の堅いものであれば、予想外に大きく儲けるといったことはまず不可能ですが、その代わりにどんな状況にあっても大体見込み通りのお金を得られるので生活が安定します。
お金を貯めたらそれをそのままにせず、何かお金を生んでくれるものに持ち替える。そしてそこから上がる収益を使ってさらにその数を増やす。それを続けていけば、現役の間に来る危機も怖くはないし、老後だってお金のことを心配せずに人生を楽しめます。