コロナ禍の影響で給料という経済基盤が大きく揺らいだあるいは失った人が多かったようなのですが、それを補う方法としては、職を変える+いくつか掛け持ちで働く等、おなじ「働く」で何とかするのがケースがほとんどのようです。
でも何かに変えたところで「働く」がだんだんキツく弱りつつあるのには変わりありません。もっと安心を得るには、給料とはちがう堅い何か別の収入源を持たないといけません。
複数の仕事で生計を維持している
ニュースイッチの「コロナで収入減は25%、収入増は6%。「仕事」は変えるべきなのか?」によると、今回の事態を受けて、特需があったところもあったためかこの苦しい中でも収入が上がったという人たちがわずかながらいる一方で、働き手の中で収入が減ったという人の割合は4人に1人と多かったそうです。人との接触が制限されて特にダメージの大きかったサービス業に従事している人たちに関していえば、実に4割近くの人たちが影響を受けたようです。
他でもさらに調べてみると中には月額にして5万円以上減ったという人も多いようなのですが、仕事自体を失ってしまった人もそれだけ多かったのかもしれません。これにもこの時期に職を変えた人は働き手の中の約9%近く居たとあります。
人によっては仕事自体は失わなかったものの勤め先のほうから他でも掛け持ちで働くよう勧められたりしてアルバイト等を始めた人が、正規雇用の働く人たちの中にも2割もいるというのだから、コロナ禍の影響がいかに大きかったかが分かります。
報道などでも、もともとパートやアルバイトで働いていた人が、ダブルワークやトリプルワークで何とか食いつないでいるという人たちが出る機会が増えたおり、複数の仕事で生計を維持するのもわりと普通のこととなりつつあるようです。
「他でも働く」はとりあえずその場をしのぐ手段としてはたしかに有効です。アルバイト的なものだと時間給も下がってしまい、トータルで働く時間も増えてしまいそうですからキツついとは思うのですが、いくつか掛け持ちしていれば、そのうちひとつがダメになっても他が残るので、取りようによっては無収入になるリスクの軽減と見ることもできます。
でも時間を調整していくつか掛け持ちで何とかしていくというのも、ずっとそのまま続けるとなると大変そうです…。アルバイト的なものであっても、一般的に若い人のほうが仕事はもらいやすいはずで、年齢が問われないものであれば条件が厳しめだったりもします。
正規雇用の仕事一本で生きる道も先細っていますが、いくつかを掛け持ちで…という道も、不安定なのはあまり変わりません。給料という唯一の稼ぎを得続けられるかどうかは誰かの都合や外の状況次第です。
「働く」以外の道も進むと
雇われるという生き方がこんなに不安定で心細いと感じたことは無かったと、年末にしみじみ語っていた人がいましたが、一か所に属して働くにしても、自分で客を取るスタイルであるにしても、「働く」はこのように環境や景気次第で大きく変わるので、なかなか安定を得られません。堅い仕事に就いている人であっても「もし勤め先自体が持たなかったら…」「自身の身体が持たなかったら」といった心配を抱えています。
でも給料以外の堅い収入源を持つと状況は大きく変わります。
幾つかの仕事を掛け持ったままで生きるのは大変ですが、少しずつ収入源を増やしていけば、受ける仕事の数を減らすことだってできます。
まずはまだ働けている間に毎月数万円を貯めていくところから始めましょう。それがある程度の額に達したところで、家賃や配当や広告料など、景気や環境にあまり左右されずある程度一定して何かお金を生んでくれるものに持ち替えるのです。新たに上がってくるそいした収入と毎月の貯金を合わせることで、その収入源の数をさらに増やせます。
その数が増えていけば、仕事=給料への依存度を下げられます。
不安定な給料というものに頼らなくてもよくなると、安心して生きられるので、「いつ仕事が無くなるか…」「いつまで生きられるだろうか…」「じぶんは社会から取り残されてしまうかも…」「なかなか上に行けない」といった思いをせずに済みます。
まずは働く以外の世界に目を向ける・そちらに進むためにお金を貯めて避けておくところから始めていきましょう。