ずっと使えるものならば、多少無理をしてでも持つ価値がありますが、今は長くても20年程度しか使えないようです。ですから金銭的に厳しければ、無理をしてまで持つ必要はありません。
雇われるために必要だった
ITmediaビジネスの「偏差値70! “いい会社”で働くために、「大卒」の学歴は必要なのか」によると、国外の大手などは学歴よりも実用的なスキルを持っているかどうかを重視する傾向にあるので、ムリして大金を使ってまで学歴を積もうとする必要はないとあります。
同感です。実際には学歴フィルターとかいう言葉もあるくらいですから、日本においては学歴はまだ少し価値があるのかもしれません。ただ、それでも無理に金をかき集めてまで買うべきものなのかというとかなり疑問です。
というのも、国内でも少しずつですが「一生懸命お勉強しました」的な人を取らないところが増えてきているし、それにまだそういう人を必要とするところでも人員が古くなったら早めに取り換えるようになってきているからです。
「一生使えるから」「使ってどこかに入れれば一生安泰だから、やっておきなさい」と言われたのに、思ったほど使えなくて、ダマされたと思った人も多いんじゃないでしょうか。今では40代・50代で、現役の途中で放り出されるのもわりと普通です。
奨学金とかいう借金を背負ってまで大学に行く学生も大雑把に見ると3人に1人くらいと多いそうですが、卒業後に約14~15年掛けてそれを返し終える頃には、クビ候補になるまであと数年しかありません。早ければ30代後半でも切っているところがあるくらいですから、払い終えたと同時に価値が無くなってしまったなんてケースもあるかもしれません。
それくらいの年齢になってどこかで職を探すとなると学歴よりも何が出来るかが重視されるようになるので、学歴の良さはあまり役には立たないようです。
選んでももらえない・長くは雇ってもらえないといった現状を見ると、今の学校は雇われるために必要なものを持たせてやれていないようにも見えます。もともと大学は雇われ養成学校としてではなく、何かを研究したり極めたりするために在るはずなので、本来はそれでもべつに問題は無いのですが、お金を払う側としては、大きなお金を使っているのであれば、それに見合ったものを得られているのかをよく考えたほうが良さそうです。
競争が人間同士だけではなくなったことも、学歴の価値を大きく変えてしまったのかもしれません。ここ数年で人間にしかできないことはかなり減ってきているようです。一生懸命お勉強をしても、記憶できる量や速度や正確さなども機械には勝てません。
お金に働いてもらい助けてもらうにあたって、学歴は必要とされない
最終的に無駄になりえることに2~4年の時間と多額な費用をつぎ込む/借金をするくらいなら、最初から別の仕事に就くほうが良いとも言えます。学歴が必要とされていて、格好いいものと見られているデスクワーク系のお仕事は、徐々に機械に置き換えられています。学歴ではなくて技術の習得が必要なものでしかも機械に簡単に置き換えられないものに就いたほうが、もっと長く働けるかもしれません。
それに将来のためにあるいはもう少し生活に余裕を持つためにもう少し収入を増やしたければ、職場とかいうものに左右されない給料以外の自分独自の収入源を持てばよいのです。報われるかもわからないのに、無理して働きすぎる必要もありません。
大学に行くための奨学金とやらを返すには先程も触れたとおり平均で14~15年掛かり、月額にして約1万6千円払い続けることになるそうですが、デスクワークではない何か別の仕事をしながら、この毎月の返済額+あと少し同じくらいの貯金額=毎月約3万円を別の収入源作りに回したとしたらどうなるか。
まず最初の十年で中古の戸建てなどの不動産を少なくとも3つ持てます。そこから上がる毎月の家賃計約10万円と貯金を合わせれば、11~15年目には年利換算で4~5%の高配当が付く株式を買うことで、毎月2~3万円くらいの配当収入を得られるようになります。
始めてから14~15年も経てば、このように毎月合計十数万円の副収入が得られるようになります。それくらいの年になるとまだ同じ仕事に就いていればベテランの域に達しているはずですが、仮にもし給料がほとんど変わらないままだとしても、合計での稼ぎは増えているので問題はありません。 しかも増えた部分は雇用とは関係なく稼げます。他人の都合で断たれない収入源を持っているというのは大きな強みです。 働き続けられる間にこの別の収入源作りをさらに進めておけば、最終的には給料に頼らなくても生きられるようにもなれます。
早ければ早いほど有利ですし、こういう別の道を行くにあたっては、学歴は必要とされません。しかもずっと稼ぐことが出来る。学校へ行ってもこういうことは教えてもらえません。
ムリをしてまで大学に行く価値がどこにあるのでしょうか。