米宇宙旅行会社ヴァージンギャラクティックは、開発中の有人宇宙船
「スペースシップ2」
で約一時間の試験飛行を実施し、目標の高度80㌔超に到達して無事帰還し
「成功」
と発表した。
創業者で著名実業家のリチャード・ブランソン氏(70)ら同社の6人が搭乗した。
既に米連邦航空局(FAA)から一般客を乗せる免許を取得しており、来年を目標とする
商業宇宙旅行の開始へ大きく前進した。
飛行中に短時間、無重力状態となり、ブランソン氏は船内を浮遊。
着陸後
「暗黒の宇宙と、信じられないような青い地球を見られて素晴らしかった」
と喜びを語った。
宇宙空間は一般に高度100㌔より上を指すが、米空軍などは80㌔超と定義している。
宇宙船は米西部ニューメキシコ州の宇宙港の滑走路から母船の飛行機に抱えられて離陸。
上空で分離した後、ロケットエンジンを噴射して高度約86㌔に到達、飛行機のように翼で滑空して
宇宙港に着陸した。
同社が高度80㌔超に達したのは4回目。
今回はパイロット2人に加え、客室に過去最多で定員の4人が乗り、船内の過ごしやすさや地球の見え方を調べた。
飛行はインターネットで中継した。
ブランソン氏は英ヴァージングループの創始者。
ヴァージンギャラクティックには既に25万㌦(約2800万円)で
日本人を含む600人以上が宇宙旅行を予約しているとされる。
2014年に試験飛行の墜落事故でパイロット一人が死亡し、宇宙船を改良した。
一般客を乗せる前にさらに2回、80㌔超へ試験飛行する。
いまだその全貌が明かされることのない宇宙。とても遠い存在のようですが
流星群や日食といった天体ショーは日常的にニュースでも取り上げられ、
NASAによる重大発表はその度に世界中から注目を集めるなど
宇宙は多くの人が関心を持つ空間かもしれません。
一生に一度。
宇宙を目に焼き付けるのもいいかもしれませんね。