先日、東京パラリンピックが閉会式を迎え、
日本はオリンピック・パラリンピックともに素晴らしい結果で幕を閉じました。
私も、オリンピック・パラリンピック役員として働けたことは、
一生の思い出であると感じております。
そんな感動冷めやらぬ大会の裏側では、女性選手を支えようとする動きがありました。
女性選手には特有の健康課題が、近年重要視されており、
選手村で総合診療所に史上初となる
「女性アスリート科」
が設置された。
約4割が無月経や月経不順とされる背景にあるのは、
厳しい体重制限や競技優先の指導。
軽視すると、その後の人生にも影響を及ぼすほど深刻だ。
若い女性たちに自分の身体を守ってほしいと、経験を発信する動きが出てきた。
陸上女子1万㍍に出場した新谷仁美選手(33)は、
過去に無月経で苦しんだ経験を昨年Twitterで明かし
「一人で考えず、誰かに相談して」
と呼びかけた。
陸上長距離では、体重が軽いほうが記録が伸びるという考え方が指導者に根強い。
以前は「生理が止まって一人前」という誤った指導も、まかり通っていた。
極端な食事制限でエネルギー不足が続くと、無月経や骨粗鬆症になりがちだ。
東大病院女性アスリート外来の能瀬さやか医師は、
「疲労骨折を繰り返して競技を続けられないだけでなく、低骨量のリスクを一生抱える」
と指摘する。
同外来では、無月経の選手にエネルギーバランス改善の栄養指導を行う。
摂食障害を伴う場合も多く、心療内科とも連携。
月経痛が強い選手には低用量ピルなどを使った治療と周期の調節をする。
専門外来は、順天堂大順天堂医院(東京)や弘前大病院(青森)などにもあるが、
女性選手の健康問題が注目され始めたのは、ここ最近のことである。
「マンスプレイニング」
という言葉はご存じでしょうか?
マンスプレイニングとは、「man(男性)」と「explaining(説明する)」を
組み合わせた造語です。
「女は男よりモノを知らない」というジェンダー的偏見を持ち、
男性が女性に対して上から目線な態度で、何かを解説したり知識をひけらかしたりする行為のことである。
とある女性医師に対し、男性患者が看護師扱いをしたり医療について解説したりする。
車や釣りが好きな女性に対して、「女性にしては関心だ」と上から目線な態度で自分が持っている知識を教えようとする。
ふだん料理をしない夫が、
いつも料理をしている妻に対して「その野菜の切り方は間違ってる」
などと指摘したり、料理のいろはに関するうんちくを披露したりする。
また、生理・避妊を理由にピルを服用している彼女に対して「ピルを飲むと太る」などと言い、
テレビやネットで耳にした根拠のない噂を語る。
「女性には学がない」という先入観や偏見から、偉そうな態度や発言、自分の優秀さをアピールしてマウントを取るような行為が、
マンスプレイニングと言えるそうだ。
まさに、女性選手を指導する立場の人たちにも何らかの問題があるかもしれません。
女性と男性は永遠に共存します。
女性をサポートする体制を今後もっと拡充し、
どのような女性も尊重できる「本当にかっこいい男」がたくさん増えていって欲しいものですね。