ただお金を貯めることにあまり意味はありません。お金は一度使ったら無くなります。だからいくら貯めても不安が消えてくれません。
「お金が無くなったら生きられない」の不安を消したければ、お金を生んでくれるもの自体を持ち、それを増やすしかありません。
貯めても使えなければ意味が無い
ファイナンシャルフィールドの「「準富裕層」とはどのような人たち? 日本にどれくらいいる?」によると、全国に準富裕層とよばれる 5,000万円以上1億円未満の資産を持っている人は、全世帯の中の約6%=およそ300万世帯ほどいるそうです。
5,000~1億円といえば、あまり贅沢をしなければ夫婦二人がいつでもFIRE(Financial Independence, Retire Early)=経済的自由を得て早期リタイヤすることも可能な金額です。
ですが以前も触れましたが、数年前に行われた意識調査では「もし1億円以上の貯金があったとしたら、将来も安心と思えますか?」という問いに対し、約半数の人が「それでもまだ心配」と答えています。
心配になって当然です。使えば消えて無くなるものは、いくら積み上げても安心を得られないからです。少しでも減れば、無くなる⇒生きられなくなる、と恐怖を感じてしまいます。
減ったお金をまた積み上げられればそこまで心配はないのかもしれません。積み上げ直すには、どこかからお金を稼がなければなりませんが、そのとき多くの人がまず最初に思い浮かべる手段は「働く」です。学校ではそれ以外の方法を教えてはくれなかったから仕方が無いのかもしれませんが、本当はあまり効率が良くなくても他のやり方を知らなければそうするしかありません。
ところがです。働いて頑張ろうにも、歳を取れば取るほど働く先は限られていくので、もういちどお金を積み上げ直すのも難しくなります。
ならばお金をなるべく減らさないためには「最初からお金をなるべく使わない」しかありません。ただ、そうやって怖がって貯め込んでいるだけだと、実質お金を持っていないのと何も変わりません。せっかく一生を掛けて必死でお金を貯め込んだのに、それだけで人生が終わってしまったら一度きりの人生なのに何もいい思い出が残らずちょっと勿体なさすぎます。
ここでもときどき「節約をすべき」としてはいますが、それはどう考えてもあまり価値がなさそうなことにお金を浪費すべきではない=何か役に立つ・お金を生んでくれそうなことになるべくお金を使うべき、という意味です。お金を生んでくれるものを買うためならば、惜しまず大金を使えという意味で言っています。
「いい思い出はお金を生んでくれないので、苦しい時の助けにはなってくれない」とも言いましたが、それはもし毎月入ってくるお金をのほとんどをコト消費に使ってしまったらの話です。順調に並行して収入源づくりを進めているのであれば、多少はじぶんの趣味などにお金を使っても全然問題はありません。
時間もお金も続く世代のために使いつつも、ある程度はじぶんのために使わないと、何のための人生なのか分からないしあまりに空しすぎます。
稼ぐもの自体を持ち増やせばいい
あまりお金についての不安を感じずにそこそこ人生を楽しみたかったら、他順にお金を貯めて積み上げるよりも、お金を生んでくれるもの=お金を供給し続けてくれるものを増やすほうが効率的です。
貯めること自体は悪いことではありません。でもゴールではなく、先へ行くための起点でしかありません。
ある程度貯まるごとに、何かお金を生んでくれるものに持ち替える⇒そこから新たに上がる稼ぎと貯金を合わせて、またさらに何かお金を生んでくれるものを増やす… と続けていくと安定的な収入を得られるようになるので、勤め仕事や貯金に頼らなくても生きられるます。
重要なのはいくら貯め込めたかではありません。いくら稼ぎ続けられるかです。