いくらお金を貯められたとしても、お金についての不安を消すことは出来ません。なぜならお金は一度使えば手元から消えて無くなってしまうから。たとえ「これだけ積んでおけば大丈夫」と言われている額以上にお金を持っていたとしても、実際に預金が減っていくのを目にすると、どうしても不安を感じでしまうようです。
ですがお金を生んでくれるもの自体を持てば、お金が減る⇒無くなる⇒生きられない…という不安はだいぶ和らいでくれます。
ファンド類でまずは投資の基礎を学ぶ、ということなら良いのかも
意外にもこんな人も投資の必要性について意識していたのかと思ったりしたのですが、プレジデントオンラインの「橋下徹「”お金の不安”を消すことができるたった一つの方法」」によると、将来のお金についての不安を和らげるには、個人でも投資をして大きなお金を塊を作るしかないとあります。
預金に毎年数%という高い利子が付いたのはバブル期くらいまでのもう過去の話で、今はただ普通に働いて毎月もらう給料の一部を貯金しておくだけでは資産を増やすことは出来ないというのは正しい見方です。働く、貯める、使う…の繰り返しをするだけでは、人生がずっと苦しいままで終わってしまう可能性があります。
ただし、よく見るとこれが推奨しているのはNisaやiDeCoの制度を使ってのファンド類への「投資」。これらは投資というものの基礎を学ぶのには適しています。ファンド類というのは超大雑把にいうと、集めたお金を運用会社が有望と見る投資先に振り分けて持ち、投資家たちの入れた資金の価値を大きくするという仕組みです。でも基本的には、最終的には持っているファンドを売ることによって大きなお金の塊を作るためにやるものなので、実は「貯金をする」=大きなお金の塊を作って将来それを少しずつ取り崩して使って生きるという戦略には変わりありません。ですから「定期的にずっと上がりを得続ける」という本来の投資とはちょっと違います。
労働とは別の収入源から定期に上がりを得るという本来の投資を学ぶには不十分だったりするので、将来に備えて投資をして別の収入源を持つことで将来に備えるというのであれば、たとえば株式であれば個別の銘柄を選んで買い、不動産であれば少しの持ち分を持つのではなく自分で少なくとも一部屋以上丸ごと所有し、webメディアであれば何かすでに実績のあるものを一つサイトを持ったりして、家賃や配当や広告料が定期的に上がってくること自体を実際に体験しないと、その意味や得られる安心感の大きさを学ぶことができません。
せっかく投資をしなければと気付けたのであれば、単純に「お金を大きくする」のあと一歩だけ先に行かないと勿体なさすぎます。
小さく始めれば怖くない!
ファンドへの投資を始めたのであれば、本当の投資も怖くはありません。なぜならファンド類も景気の動向次第では簡単に価値が半減してしまうことがよくあるので、NisaやiDeCoを始める勇気があるということは、すでに大きなリスクを許容するリスクがあるだけの度胸を備えているということになります。
それに、本来の投資も少額で始めることが出来るのです。投資と聞くとまとまった資金が必要とかイメージしてしまう人も多いようなのですが、不動産であれば築年数の古いものであれば数十万円から、株式であればミニ株制度というものがあるし、webメディアなどであれば安いものであればわずか数万円から買えます。
まずは小さく始めて、小振りのを一棟持ってみる、一銘柄だけ買って配当や業績報告をもらい議決権を行使してみる、サイトなどを一つ持って運営してみることで、上がりを得てみると良いでしょう。
小さく始めればもし上手く行かなくても損はとても小さくて済みます。しかも損をしたとしてもモノ自体は消えて無くなりません。失敗から色々学んで再利用・再生すれば収益を得ることもできます。
素人がやるもんじゃないという人も居ますが、最初はだれもが素人でした。いきなり大きく始めなければ、少しずつ学んで勝率を上げていくことができます。
こうしたことにもっと力を入れていくほうが、勤め先で報われるかどうかも分からないことを頑張りすぎるよりももっとじぶんのためになるし、将来のためにもなります。