「持てば一生使えるから持ちなさい」とか「無理してでも買いなさい」と言われたものの、実際使ってみると20年程度しか使えずガッカリした人も多いんじゃないでしょうか。
20年も使えたならまだマシながら、まだ使い切ることもできず借金だけが残り大変な思いをしているケースもあるようです。無理に借金をしてまで投資をするのであれば、「それが本当にお金を生んでくれるものなのか」は、借りて買う前にちゃんと見極めておかないといけません。
軽い気持ちで借りてしまうと…
幻冬舎ゴールドオンラインの「無理!奨学金返済「月1万7000円」3ヵ月延滞の先に待つ悲劇」によると、大学へ行くための奨学金を返済中の人は全国で約410万人おり、そのうち約16万人は困窮するなどして返済が3か月以上滞っているようです。最近までは延滞する人が少しずつは減ってはいたようですが、コロナ禍の影響を受けて職を失い返済できなくなった人が再び増え始めているようです。
延滞している人もいるとはいえ、月々の返済額は平均すると約1万7千円とありますから、少し節約を心がければ何とかなりそうなものでもありますが、これによると奨学金と呼ばれてはいるものがじつは借金であったことを知らなかった人も多いんだとか。
「ウチにはお金が無いけど大学には行っておきなさい、奨学金制度もあるから大丈夫」と安易に勧める、もしくは就職に必要だから行けと無理にでも背負わせる親も結構居るんじゃないでしょうか。勧めるほうも背負わされる方も良く知らないままやっているところが何とも安易すぎるように見えますが、そうなってしまう事情も分からないでもありません。
誰かも言っていましたが、とある国会議員が「だから高卒になってしまうんですよ!」とか、大学に行かない人をバカにしくさっているものだから、将来そんなふうに扱われたら困る・就職で不利になると思い込み、本当に必要なことなのかもロクに検証せずについ子供に無理をさせてしまうのでしょう。子どものほうも日本だと大学生活は遊べて楽しいイメージもあるためかもしかしたら、高校卒業後にいきなり社会に出るのが不安でついそれに乗っかって「先送り」してしまう部分もあるのかもしれません。
ちと不憫と思う反面、あまりに認識が甘すぎて何だかおマヌケにも見えるところもあり複雑ですが、一部の人たちが言うとおり事情があり払えないのであれば手続きをすれば待ってもらえるにもかかわらず、卒業後にもそんなことも分からずに居るくらいならばやはり最初から行かせるべきではなかったし、身の丈に合っていなかったので自業自得の部分もあるということなのでしょう。
延滞すれば他に必要なときに借り入れをできなくなるのでさらに不利になります。
別の道を行くほうがもっと可能性がある
大学へ行った人といかなかった人とでは、収入差を平均で見ると月収換算で約10万円ほど出るそうですが、この程度の差であれば労働から上がる給料以外の収入を増やすことで、簡単に埋めることが出来ます。
借りた奨学金を返済するまでの平均期間は14年程度になるそうですが、同じ十数年を使うにしてもそれだけの時間を「給料以外の収入源を作る」に回した場合、学歴による収入差を埋めるどころかそれ以上に稼げるようになる可能性もあります。
高校卒業後に働き始め、無理ない範囲でお金を貯めて、それが一定額になったところでお金を生んでくれるものに持ち替えます。毎月3万円なら何とか可能なはずです。最初の6年でひとつ中古の戸建てなどの不動産を買い賃貸に出し、続く3年でまたひとつ買い、その2年後またひとつ…とを続け、5つくらいになったところで今度は高配当が付く銘柄の株式への買い付けに切り替えれば、家賃や配当を合わせて毎月20万円以上は入るようになります。空いている時間を使ってwebメディアなどを持てば、広告料だって稼げます。
給料以外にそれだけの収入があれば、仮にもし高校卒業時からほとんど給料が変わらなかったとしても(そんなところだったら途中で移ってもいいかもしれませんが)、合計で大卒デスクワーク職の人より稼げますし、彼らがクビになりやすい年になった頃、こちらはすでに労働にほとんど頼らなくても生きていけるポジションに居るので基盤も強固です。
無理して大学に行きデスクワークに就くことを目指す必要はありません。スタート時の給料に差があったとしても、ある程度の歳になったら普通にクビになる社会においては、そんなものなんでもない差なので、機械に置き換えられにくいもっと実用的な技術を学べるところへ行き、それを活かせる職に就くほうが長く働ける確率も高く、上がる給料の一部を別の収入源作りに回せば大学なんか行かなくても十分に経済的に幸せになれます。