働く以外に何か他の収入源が必要なのは分かった、でも何をしたら/持ったらいいのかが分からない、という方も多いかと思います。投資にしても起業にしても何かを始めるにあたって元手が無い場合は、まずはアルバイト的な副業から始めると良いかもしれません。でもすでに手元に少し資金があり、しかし日中は勤めやレギュラーで何かやらなければならないことを抱えているのであれば、一度軌道に乗ったらあまり手間や時間を掛けなくてもよいものが合っているのではないでしょうか。
まずはファンドで習い、その先へ!
働いて普通に生きるだけではなかなか経済的には幸せにはなれません。働いて得るお金を一部を貯め続けるだけでは資産を増やす力が弱いからです。そのため、マイナビニュースの「仮想通貨も持ち方次第!? 副業としての投資は上手にリスクを取って儲けよう」等にも、将来の何かに備えて資産を増やそうと思うのなら、NisaやiDecoなどの制度を使っていわゆるファンド類を買って将来に向けて大きなお金の塊を作る、のさらに先へ進む必要があるとあります。
これにもありますが、ファンド類はそれまで他に何も資産運用をしていなかった人が「投資って何?」の基本を体感するためのスタート地点としては適しています。ファンドが投資した先から上がりを得てそれが大きくなり、最後にそれを売却した時に大きなお金の塊になって帰ってくるということで、投資の基礎を学べます。
でも基本的にはそれらはお金を貯め続けてついでに利子も得るという従来の「とにかく貯金する!」とあまり変わらない面もあるので、「お金を入れた先から定期的な上がりを得続ける」という本来の投資を学ぶことが出来ません。
「現金は一度使ったら手元から消えて無くなるので、それをいくら積んでも安心を得ることは出来ない」というあたりまえのことにいつまでも気づくことが出来ないので、お金が減る/無くなるの不安を感じ続けることになります。繰り返しになりますが、決して悪いものではありません。働く以外の方法でお金を作る・お金に働いてもらいお金を稼ぐ、の基礎を学べるのでとても有用です。
ですがお金に関する不安をあまり感じずに済むようになるためには、その先へ行かないといけません。
投資は小さく始めることができるので、コワくない
投資をしたことが無い人にとっては何かコワいというイメージを持たれているようなのですが、そんなことはありません。「失敗したら大金を失う」というイメージが先行しているからかもしれませんが、投資は実は少額でも始めることが出来ます。
資金の準備だってそんなに実は難しくはないのです。毎月給料の一部を先取りで一時的に貯金をしてそれを何年か続けるだけ。貯金はただずっと貯め続けるためにやるものでは無く、投資の種銭を作りつづけるためだけにします。
200~300万円程度に貯まったところで何かお金を生んでくれるものに持ち替える。そしてそこから上がってくる家賃や配当などを手を付けずにさらに投資に回し、加えて毎月の「貯金」もそれに合わせることで、お金を生んでくれるものをさらに買って数を増やすことが出来ます。
そうすることで、まだ現役の間は給料に頼らずとも生きていくことが出来るし、老後には年金以外にも大きな頼れる収入源を持つことで安心して悠々自適に暮らすことが出来ます。
ただ、投資先として何を選ぶか、不動産にするか株式にするかwebメディアなどにするかあるいはまったく別のものでレンタル料などを得るか…は結局じぶんで決めるしかありません。相性というか向き不向きもあります。やってみて、自分に何が合うのかを見つけていくと良いでしょう。
一番ダメなのは、じぶんの目で確かめもせずに投資をすることです。少し前のことですがFRIDAYの「普通の主婦が数百万の借金を抱えた…カーシェア被害の惨劇」 にもありますが、モノを見もせずに高級車のカーシェア事業に「出資して」結局大きな借金を抱えて終わることだってあります。
楽して完全自動でお金を儲けられるものなんてどこにもあるわけがありません。ここでいつも紹介しているものはいずれも一度軌道に乗ればふだんはあまり手間や時間が取られないものばかりですが、事業について調べたり、入居者を付けるまでリフォーム案を考えて募集条件を整えたり管理会社さんに挨拶に行ったり、キーワード選定やライターさんとの打ち合わせをするなど、軌道に乗せるまでには色々勉強しないといけないこともありますし、準備などで時間も掛かります。
自分の目でよく見ても失敗することだってあるくらいですから、何も水にやれば当然失敗する率は上がります。「見ずに人任せ」なんて絶対にしてはいけません。
一発狙いよりも投資に重心を
先程の記事には有望な「投資先」のひとつとして暗号資産(仮想通貨)が挙げられていて、ここでもいろんな種類の通貨や取引や投資の方法について紹介していますが、これ一本だけに全てのお金を掛けるのはやめておいたほうが良いでしょう。
確かに暗号資産の世界は時が経つにつれて広がっており、各通貨の実用性も上がり便利になってきていて、デジタルな資産として確かに存在するものなので有望ではあります。ですが上げ下げの幅が高いところに注目が集まりどうしても投資というより投機の対象とだけされてしまいがちで、しかもそれ自体を運用するだけでお金を稼ぐのは難しいという面もあります。
貸し出す(レンディング)ことで稼ぐといったことも出来るのですが、それでも先程触れたように通貨自体の価格の変動が大きいので、もらった利子の利率が良いのか悪いのかを測りにくいのです。
金融庁も「暗号資産は投機的資産」という見解を示していて、これはちょっと怪しいものと決めつけすぎかな…とは思う一方で、それ自体で稼ぐ力が少し弱いのは確かです。
なのでどうしても値動きに頼ってもうけなければならない部分が大きいのですが、それでは稼ぎが安定せず、しかもずっと取引画面を気にしなければならないので、時間も取られて心身にも負担が掛かります。
勤めなどで普段忙しい場合は、「もう一方」の収入源はなるべく普段手が掛からないもののほうが長く続けられるような気がします。