デスクワーク系のお仕事で人間が使われる領域が狭くなってきています。その結果、たくさんお勉強をして⇒いい学校へ行き⇒いいお仕事に就いて幸せになる(これが1世代目)⇒2世代目も親に続き同じ道を目指す⇒3世代目も同じ道を目指す…のサイクルが崩れてしまいました。
今の流れは止まりそうにないので、「働く」の道はどんどん先細っていきます。もうそれ一本で生きていくのも中々ハードな人生になりそうなので、早いうちに他の道があることに気付き、その道も並行して進んでいかないと、そこそこ幸せに生きていくのは難しそうです。
生身の人間が必要とされるところが減り…
もしかしたらいまだに気付いていない人もいるでしょうし、もしくは直視するとコワいから気付かないふりをしている人も居るかもしれません。
でも東洋経済の「「就職人気企業に飛びつく」日本人に欠けた視点」 などにも、 世の中が厳しくなればなるほど安定志向になる人が多くなるのは自然ではあるものの、労働環境がそれを許してくれないため、いっぱいお勉強をして、いい学校へ行き、いい勤め先に入り、一生ぶら下がって幸せになるという戦略はもはや通じないとあります。
これまではあまり物事をあれこれ深く考えずとも、ただお勉強をして言われたとおりに働けばそれなりに生きていくことが出来ました。でもいまは競争環境が厳しくなってしまったので、どこも生き残りをかけて効率化・自動化を進めています。そのため、ただいっぱいお勉強をしました!的な人があまり必要とされなくなってしまいました。
それに、少し歳を取ってパフォーマンスが落ちた人を抱え続ける=競争力が落ちることを意味するので、そんなことを続けていると生き残れないのでもうムリということで、働き手の面倒を一生見るという仕組みもだいぶ崩れてしまいました。
そして今どうなっているかというと、少しずつ一昨年あたりから始まってはいましたが、40代・50代以上の人件費が高めの人員が大量に整理されています。業界によっては早ければ30代も整理の対象に入っています。
無理をしてかなりの学費をつぎ込んでも就職後に回収できる当てがあり、しかもそれを次世代に引き継げるはずだったのに、働き始めてから約20年程度で道半ばにしてそれがじぶんの代で途絶えてしまうというのも、わりと普通になりました。
他の道を知らないのは不幸
そうした環境下では、ほんとうは別の道も探ったほうがもっと希望を見出せるかもしれないのですが、労働以外の道を知らないので、今まで来た同じ道を進むしかありません。
でも、それ以外の道を知らないということは、とても不幸なことです。
大人数で先細っている道を進もうと押しかけているので、先に進めた少数の人たち以外は皆そこに置き去りになるか脱落します。
もちろんそうなるのはある意味仕方がない部分もあります。多くの人は「勉強しろ」「働け」「お金を貯めろ」とだけ言われて育っているので、それ以外の生き方についてはあまり詳しくないようです。教える側も見たこと・やったことがないよく知らないものものについては教えようがありません。
別の道を行くと
少しでも幸せになるには、まずは、いままである意味「最期の希望」的なものとされていたお勉強パワーにはもう頼れない・労働だけではムリと認めるところから始めないといけません。
仕事はいつまでも与えられるものでは無くなっているので、まだそれがあるうちに、もらっている給料の一部を毎月必ず先取りで貯めて(*あくまで一時的に)、それがまとまった額に達したところで、何かお金を生んでくれるものに持ち替えます。
その後も毎月の「貯金」を続け、新たに手にした労働以外の収入源から上がる収益も合わせてまた投資に回すことで、さらに稼ぎを増やせます。
それを続けていけば、いつかは労働に頼らなくても生活できるところにたどり着くことが出来ます。
普通に働く人が幸せになれない世界は間違っているかもしれません。でも現実にいま世の中はそうなってしまっているので、そうした変化に対応して、怖れずにみんなとは別の独自の道も並行して進むほうがもっと幸せをつかめる可能性があります。