信用取引ではなく自分が持っているもので、値動きで儲けようとする場合、安く買って高く売らないと儲けは出ません。投機の対象を高値でつかんでしまうと致命的なダメージを負ってしまいます。
でも長期で投資をする場合は、投資対象の仕入れ値が高かったか安かったかを過度に気にする必要はないので、いつでも投資をすることが出来ます。
稼げる機会を逃し続けるくらいならば…
安く買って高く売る、が基本である商売とはちがって、投資は本来長期で事前に決められた料率や額の稼ぎを得つづけるためにやるものなので、必ずしも投資対象を安く買わないといけないものでもありません。
ですから プレジデントオンラインの「「高値をつかみたくない」投資デビューに”いまさら感”がある人におススメの投資法」などにもありますが、もし投資対象を安値で買いたくても、どの水準・タイミングが本当の安値の買い時であるかは結局後からしか分からない部分もあるので、あれこれ悩み続けて何もせずに潜在的な稼ぎを逃し続けてしまうくらいならば、これに投資をしてみたいというものに資金を投じて始めてみるのも一つの手かもしれません。
もちろん、そうはいってもなるべく安く仕入れたほうが投資資金の回収が早くなって有利ではあるので、少しでも安く仕入れるに越したことはありませんが、需要の堅いものであれば、結果的に相場より高く買ってしまったとしても、最終的には上がってくる収益で投資資金を回収できるので、それほど大きな問題にはなりません。
ただ今から新たに始めるにしても、資金の全部を使って一気に買い込むようなことはせずに、少しずつ買い込んでいくのが良いそうです。
先程の記事によると、仮にもしすでに何もかもが高値圏にあるかもしれないタイミングにおいても、ドルコスト=定額の積立という形で投資をしていけば、一気に全額買い付けてしまうよりも、高値つかみを防げるとあります。
積立投資ができるものと、できないものがある
株式については今までわりと暴落時に下げ相場につられて下がっただけで本業は実はほとんど傷んでいない銘柄を拾うような形で買い付けており、いま持っている銘柄の多くはリーマンショック後に買い付けてそのまま持ち続けていたりするのですが、タイミングを何年も待ち続けると配当をもらう機会を逃し続けてしまうことにもなるので、定額積立であれば安い時もあるはずなので確かに高値つかみを気にし過ぎずに済みそうです。
不動産については残念ながら積立で買うようなことが出来ないので、安く買いたいと思ったら、経済がもう一度冷えついてお目当てのタイプの物件が安くなるまで待つしかありません。
でもその時が来るまで全くチャンスが無いのかというと、そんなことはありません。景気のサイクルとは関係なく、資金繰りに困っている人は大体どのようなタイミングでもいるので、その人たちが持っている物件の中に良いものがあれば、好況のときでも現金で安値で買うことが出来ます。
もう一つの考えとしては、不動産との出会いは「縁」のような部分もあって、逃せば後で買えないこともあるので、本当に欲しいタイプのものであれば、その時に買ってしまうというのも一つのやり方です。回収期間は少し延びてしまいますが、他の良くないもの・本当は欲しくもないものを無理矢理選んだりするよりは全然マシですし、上がってくる家賃で回収はできます。
webメディアについても積立で買うことは出来ません。お金の巡りがいい時はどのメディアも全体的に高めで売り出されていたりしますが、不動産と同じように、それでもその中にはその時にしか巡り会えないものがあります。
そういったものは、需要が堅くて本当に行けると思われる場合はつかんでしまうほうがいいのかもしれません。もともと期待できる広告料を年利換算すると、利回りは他のどのタイプの資産よりも高いので、原価が多少高くても不動産などより早く回収できます。
基本ドルコスト、ときどきスポットで、くらいな気持ちで
投機は値動きに全てを掛けてやるギャンブルのようなものですが、投資はもっと堅い見込みに基づいて長期で家賃は配当や広告料などを稼ぎ続けるためにやるものです。
安値を待ち続け、もしそのタイミングが訪れたとしても、欲しいものがその時には無いという事態も起こりえます。ですからあまりいくらで仕入れたかを気にし過ぎずに、とりえあずやってみるのも一つの手です。稼げる機会・やってみて経験を積み学ぶ機会をずっと逃し続けるよりはいいかもしれません。