コロナ禍がなかなか収束せず、このままいけば仕事もどうなるか分からず仕事も心配という人は多いかと思います。そうした不安の解決方法としてよくお金のプロたちは「とにかくお金を貯めなさい」と言いますが、それが本当に有効なのかはかなり疑問です。
いくら貯め込んでもお金が減る・無くなることへの恐怖や不安は消えないからです。でも代わりに稼ぐもの自体を持てば問題は簡単に解決してしまいます。
もしも現金をもっていなくても
幻冬舎ゴールドオンラインの「「お金のない」サラリーマンが急増…もらえる「年金額」に絶句」によると、 2015年の調査では老後資金を全く準備できていないというサラリーマンの割合が、全年齢層を平均するとなんと4割もいたとのことで、それだけ普段の生活に追われていて将来をどうこう考える余裕がない人が多いとあります。それに一昨年6月にも「老後2,000万円」が騒がれたことから、あたかもこれだけ持っていなければ老後を生きられないかのように勘違いしてしまい、パニックになってしまった人も多かったようです。
でも老後に備えるために本当にそんなに大きなお金の塊が必要なのか、どうも怪しいと思っていたので、ちょうどわりと近くに両親といういいサンプルが居て、資産運用を助けているということもあるので、ここ数年の様子を観察しつつ色々聞いて調べてみました。
すると結局のところ極端な話、手持ちの現金がほぼゼロでしかも仮にもし年金収入が最低限の支給額しかない/あるいはそれさえも断たれた状態だったとしても、それ以外の収入を十分に稼ぎ続けてくれるものを持ってさえいれば大丈夫なようです。
老夫婦が普通に生きていくには毎月二十数万円必要とされるそうですが、それを労働や年金や貯金の取り崩し以外の方法で、半ば自動的にカバーできるようにすればよいのです。
年金受給開始年齢になってからこれまで、もともと持っていた現金の塊には手を付ける必要があるようなことは特に起きなかったと言います。もちろんもっと歳を取れば他にも出費が増えることはあるかもしれませんが、よく聞く「大病した場合は」もすでに経験しており、それも高額療養費制度の利用でカバーされて、個室の利用料もそういうときのためにある民間の保険でカバーされたので、ふだんの稼ぎだけで十分だったようです。
ふだんの稼ぎというのは、運用を助けている不動産や株式などから上がる家賃や配当などのことで、他にも人並みに年金収入ももちろんありますが、両親にとっても同じようにこれらからの上がりが主力の収入源です。
そこそこの年齢でデジタルなものに関しては基本的にはスマホ等で使う程度しかできないのですが、せっかくblogを自分でやっているようなので、それこそ働いて忙しいわけでもないので十分に時間もあるし、自己のこれまでの生活での経験などを活かして歳が近い人たち向けに何かシニア向けのモノやサービスでも紹介すれば稼げるのではと思ったりもしますが、他の二つの稼ぎが十分なので、そこまで無理にしなくてもいいという考えのようです。
持っているものでいくら稼ぎ続けられるかが重要
貯金は結局両親にとっては保険程度のものでしかないようで、このままいけば死ぬまで使わずに終わるだろうとのことです。つまりそうなると、結局最初から何も貯め込んでいなかったとしても問題は無いということになりますね。
供給し続けてくれるものさえ十分に持っていれば、減る・無くなるは怖くありません。もともと普段から貯金は頼りないから半ば自動的に上がってくる稼ぎを重視するようにと言い続けていたからということもありますが、もしも貯金しか頼るものが無かったらと思うとゾっとすると言います。
現金はいくら持っていても安心は得られないので、単純にどれだけ持っているかはそれほど重要な問題ではありません。それよりも重要なのは、いくら稼げるものをもっているかです。