新しい世代の人たちは、どうか前の世代の人たちの失敗から学んでください。皆とおなじように一生懸命お勉強して一生懸命働いて…と周りと合わせて同じ生き方をしても、あまり幸せにはなれません。
でもお勉強・労働・単なる貯金などの他にも目を向けて、自分の道を進めば幸せは見つかります。
同じように生きても同じように沈むだけ
お勉強や労働をとにかく一生懸命頑張れば報われると信じている人は、いまだに多いようです。本当は色々見聞きして何となく効果は無さそうだと分かっているはずなのですが、それを認めてしまうと今までの努力が全て無駄になってしまいそうで怖いからでしょうか。
それなのに、いまでも「普通」とされる道をみんなで目指し続けていて、それが上手く行かなければ社会が悪い・政治が悪いとただ文句を言っているだけのように見えます。
何か新しいことをしようにも他の道についてある程度知っていなければ難しく、文句を言い続けるしかないので、状況は何も変わらず苦しみ続けることになります。
だから他も道も探るようにと言ったのにとも思いますが、学校はただ勉強しろ・働け・お金を貯めろとしか教えてくれません。それらだけを信じてきって生きてきた人も多いので仕方がないのかも知れませんね。
でもこれからは、ただ言われたとおりに生きるのではなく、自分で考えて自分で決めて生きていかないといけません。プレジデントオンラインの「社内で群れているサラリーマンは、あっという間に路頭に迷う時代が来た」などにも、皆と同じようなことをしていても、そのうち皆で同じように沈みゆくだけとあります。
一生懸命お勉強をしていいお仕事についてそこでみなと同じようにただ一生懸命働いて、同じような生き方・行動をしようと思っていても、環境や勤め先の都合次第で突然に切られて、自分にとってあって当然だったものがすべて崩れます。 特に格好いいとされてきたデスクワーク系のお仕事の場合、技術の進歩で機械の導入が進み生身の人間が活躍できる機会は減ってきて、そうしたことがよく起こります。
これまでも間近で何度もそうなった人たちを見てきましたが、彼らは口々に「こんなに突然じぶんがそうなるとは思わなかった」と言います。でも現実に簡単にクビになり全部を失うのです。
みんながそうしているからと、流行りのものを着て、流行りの場所に住み、流行りの店で飲み食いし、こういうところへ入らせるべきと言われたとおりの学校に子供を通わせ…としていたものが全てできなくなり、手元に残ったのは、もらった手切れ金や貯めていたわずかなお金を全て使っても消しきれない多額のローンの残りだけ。
他人のものになる労働を積み上げるよりも、自分のものをより多く積み上げる
住まいも手放し、子どもも近くの学校に移して、もう一回やり直すべく次にまたどこかにぶら下がろうにも、必要としてくれるところがなかなか見つからないので、勉強する・働く・お金を貯めるしか知らないままではどうにもなりません。
そうならないためには、普段から労働や勉強や貯金以外のことも学んでそれを進めておかなければなりません。
先程触れた記事によると、このところ副業を解禁するところが増えてきているワケは、簡単に言うと、人員を最後まで面倒見る気など無いからとあります。すでに数年前から雇う側の人たちも、もう定期的な自動の昇給など約束はできないし、働き手をずっと面倒見続ける余裕もないと言っていました。副業解禁は、いよいよ彼らの宣言通りに事が進むサインととらえなければなりません。
雇い続けてもらえるかは結局は雇う側の都合次第ですから、じぶんは優秀で必要な人材だからと勘違いをしていても、ある日突然簡単に切れれてしまいます。
出された後に給料以外のお金も稼げるようにしておかないと、生活ができません。よくお金のプロたちが勧める貯金も、せいぜい数年くらいしか助けてくれません。そのあと運良く何とか給料を半分以下に落としてどこか拾ってくれるところが見つかったとしても、またゼロからのスタート。あまりにキツすぎます。
まだ何もしていなければ、さっそく給料の一部や時間を「自分だけのもの」作りに回しましょう。たとえば生身の自分お代わりにお金を稼いでくれるものを増やしていけば、群れてぶら下がっていた先が無くなってしまっても、あるいはそこから追い出されてしまったとしても、幸せに生きていくことが出来ます。