NASAは先月22日、火星の探査車パーシビアランスに搭載した装置で火星の大気の大半を占める
二酸化炭素(CO₂)から酸素を作り出す実験に成功したと発表した。
地球以外の天体で酸素を作ったのは初めてという。
「人類が火星に移住する目標に向けて期待できる成果だ。大量に貯蔵できれば地球に帰還するための
ロケット打ち上げにも役立つ可能性がある」
としている。
NASAによると、実験は火星の表面で行われた。
二酸化炭素分子は、炭素原子一つと酸素原子二つでできており
今回、装置の中で800度の高熱を加え、酸素と一酸化炭素に分解した。
宇宙飛行士1人が10分間で呼吸する量に相当する約5.4㌘の得られたとのこと。
呼吸やロケットの打ち上げには大量の酸素が必要になる。
地球から運ぶのは重くて困難なため、火星で酸素を作るほうが安価で実用的という。
パーシビアランスは2月に火星に到着し、探査車で運んだ小型ヘリコプターを約3㍍の高さまで上昇させる
飛行実験にも成功させていた。
地球という惑星以外に住むというロマンが、もうそこまで来ているかもしれません。
地球の未来のためにも、人類の未来のためにもNASAの挑戦に期待していきたいものですね。