弱くなってしまった「働く」を、同じ「働く」でカバーするのは難しいようです。特に今の状況を見ているとそう思います。
同じ「働く」である限り、もしまったく違うものに就いたとしても、無収入リスクが無くなるとか生活が楽になるということは、ほとんど望めません。
歳を取ると「働く」に頼れなくなる
年々競争環境が厳しくなっていることもあって、最近よく人件費が高めの中高年が人員整理のターゲットにされているようです。業種によっては早ければ30代から出されてしまっているところもあるので、どの年齢層も油断はできませんが、一般的には歳を取る=環境の変化について行きにくい傾向があるのでどうしても狙われてしまいがちです。
そんな中、LIMOの「冴えない50歳おじさんの年収を200万円上げた「地味な資格」とは」によると、そうした将来の雇用不安を和らげるには、難資格の取得がかなり有効とあります。
資格とはいっても難資格であれば何でもよいということではなく、何かと手のかかる個人相手用に使えるものではなく法人相手に仕事をすればよいものを選ぶ必要があり、この戦略は労働者としてはあまり出世できなかった人にこそ時間を使って実現できる可能性があるのでおススメとあります。そういった意味ではこの筆者自身が就いている社労士がピッタリなのだとか。
なるほど理にかなってるようにも聞こえます。でもそれは「働く」だけに限って言えば、かもしれません。他の稼げそうなイメージがある難資格でも実はAIに追いやられつつあるので危ういというのは同感です。そのためなるべく地味でも息が長そうなものを選ぶべしとのことですが、どの難資格のものであっても結局は新しい技術の脅威にさらされるのは同じのような気がするのです…。社労士もかなりの時間を費やして猛勉強したとしても取るのは難しいはずです。いきなり独立せずに仕事を受けるところからスタートできるとはいえ、企業が代行を依頼してくる部分などもいつかは自動化されてその部分の仕事が無くなってしまうこともあるかもしれません。
そうなると基盤が不安定なのは、難資格を持って独立していても、何も持たずどこかに雇われていても、あまり変わらないように見えます。仮にもし「一生」仕事を得られ続けたとしても平均で年収500万円前後とありますから、楽に生きられる感じではなさそうです。
お金に尽くすだけでなく、お金にも助けてもらう
仮にもしいま現在就いている職が不安定で何か策を講じなければならないとして、いきなり社労士の平均年収500万円くらいを別の仕事/手段で稼ごうとしても無理で、代わりのものはすぐには作れません。
でもある程度の元手があれば、とりあえずはまず先程の記事のタイトルにもある「年収を200万円上げた」の部分を実現することは可能です。約1,000万円くらいあればできます。50歳なら何とか集められる額かと思いこれくらいの額でとしましたが、これをお金を稼いでくれるもの=例えば不動産や株式やwebメディアなどに持ち替えて、収入を増やすという方法です。
株式では利回りが低いので1,000万円ではちょっと難しく、webメディアも利回りは一番高いものの(その分難しいところもあり)40・50代で初めて触れるとなるといきなりは少しキツそうでもあるので、無難なのはまず不動産からでしょうか。利回りも20%近くあるものはあるので、稼ぎを増やしていくならば、ここからのスタートが良いかもしれません。
経費も掛かるので単純計算通りにはいきませんが、元々利回りが高い=回収も早い=上がってきた収益を使わず全て再投資に回せば稼ぎをさらに増やせる⇒6~7年後には同じような投資をすれば 「年収を200万円上げた」 ×2ということで、元々の年収が500万円くらいの人であれば、副収入の上がりが突然のクビによる無収入リスクの大部分をカバーできることになります。
この方法であれば、難資格取得のための勉強に時間を無理に割く必要もなく、年収がたく無くても多忙な人もできます。いつでも必要とされるものに関わっていれば、大きく儲けられることは出来ないものの、誰かの都合で突然収入が断たれるというリスクも低めです。
歳を取れば取るほど「働く」には頼りにくくなるので、将来が心配なのであれば、ただじぶんがお金のために頑張るだけでなく、お金にも一緒に働いてもらい助けてもらいましょう。