コロナ禍がきっかけでデュアルライフ(二拠点生活)を始めた人やこれからそうしたいという人が増えているそうですが、デュアルライフを送るにあたっては、当たり前のことながら、それが本当にコスパに見合っているのか+快適なのかを先によく検討しておかなければなりません。
無理をしなくても生きられる世の中に
リモートワークが推奨されたことにより、必ずしも都市部に居て人混みに揉まれなくてもお金が稼げるということで、郊外への移住が人気だそうですが、移住が本当に経済的にプラスになるのかと、移った先での生活の利便性や快適さなどは、前もってよく調べておかないと、あとで逆に要らぬ負担を背負うことになってしまいます。
デイリー新潮の「コロナ禍で「郊外戸建て」に引っ越すのは成功?、失敗? 木更津、三島に移住した人々の声」によると、このところ首都圏のマンションの販売戸数は8割以上も減り、代わりにもっと郊外の戸建てなどの売れ行きが良いそうです。
理由としては、在宅で働くには都市部の住まいでは狭すぎることもあり、広めのスペースを得られて生活コストも下げられるのであればという狙いがあるためのようです。加えて、将来の雇用不安もあるってローンが組めるうちに買えるところに住まいを、という思いもあるからのようですが、これは良い傾向なのかもしれません。
個人だけでなくすでに昨年からさっそく法人なども、こんな無駄に綺麗だったりデカいスペースはもう要らん=コスパに見合っていないということで、オフィスをたたんでもっと離れた小さなところでのコントロールを始めたりしています。
亡くなる人が日々出ていること自体はとても痛ましいことですが、「それが幾ら生むのか」をもっと意識するきっかけになったところなどを見ていると、コロナ禍は色々改める良い機会となりそうです。ただ見せるためだけのきれいなもの・格好いいものを、周りを意識して無理に合わせて買う必要もなくなるかもしれません。もともと背負わなくてもよかったはずの負担を思い切って捨てることができます。これを持つのが/やるのが格好いいよ!系のモノ作りやサービス提供に携わっていた人たちにとっては、災難かもしれませんが…。
コスパや住みやすさ
さてでは離れたところに移り住むあるいは二つ目の拠点を持って生活をするにあたっては、移る先がどういうところがそれなりに便利で住みやすい環境でなければ、長くは居られません。少なくとも仕事場として活用できて長く居られる場所でなければ、ただの別荘みたいなものになり単なるコストの塊でしかありません。
何を最も重視するかは人それぞれですが、当然ながらまずよく見ておきたいのが、生活環境です。クルマ社会であったとしても、何を手に入れるにしても便利なところが近くにあれば全然問題はありません。
あまり遠くに離れすぎると、移動で時間を取られてしまいます。移動中に仕事をすることもできますが、移動時間が長ければいくらそれだけで疲れます。そうなると現地での生活費がセーブできたとしても少々暮らしづらい環境とも言えます。
都市部から離れれば、豊かな自然や静かな時を楽しむことができますが、移り住む/もう一つの拠点を持つにあたってもう一つ気を付けておきたいのが、人付き合いについてです。
仮にもし行った先でも人付き合いで色々気を遣わなければならないなんてことになると、余計なストレスにしかなりません。行っても毎回ただ気疲れするだけでは、デュアルライフを送る意味が無くなります。
熱海を選んだのは、いざとなったら東京に40分で戻ることができて、交通網がしっかりしていて(バスも一時間当たりの本数が多い!)町中の移動も便利で、ひととおり何でもすぐに手に入る、自然豊かで適度に人の数も居て、加えて元々は多くの人がよそから来ているということもあり、変に先輩風を吹かせる人は居なくて人間関係も複雑なところは全然無くて、とても気楽だからです。
だからこうしてある程度まとまった期間留まって適度に仕事をしながら、どうしてもという時だけ東京に帰るというスタイルで生活ができています。
じっくりと時間を掛けてで良いので、じぶんの感覚に合ったところでいい時間を過ごしましょう。