コロナ禍の影響で親が仕事を失い子供が学業を続けるのが難しくなり…といったことを聞くことが多くなりました。
大学に進めず、それどころか経済的な事情で大学へ進学がどうのどころか高校も途中で出て働かなければならなくなってしまうと、将来が暗いものに思えてしまうかもしれません。
ですが「お勉強を頑張る」「働く」以外の世界にも目を向ければ、そこそこ幸せになれる道はあるのであまり心配は要りません!
苦しいのはある意味平等になるかも
もともとコロナ禍が始まる前から既に危うかったところに、こうした事態が起きたことで、それまで以上に経済的に追い込まれて学業をあきらめるしかなくなってしまった子供たちのことを聞くと心が痛みます。親から直接言われなくても、それとなく察して働き始めた人もいるかもしれません…。
学業をあきらめるとなると、いわゆるオフィスに通い何かのデスクワークをするといった仕事に就くのは難しくなります。デスクワーク系の仕事のほうが給料が高そうなイメージもあるので、そういった系統の仕事に就けないとなると、なかなか将来に希望を見出せなくなってしまうかもしれません。
でも環境について言えば、これから苦しくなるのは、もともと経済的に苦しかった人たちだけではありません。いっぱいお勉強をして格好いい系のお仕事に就いていた人の多くもたぶんそうなります。
それほど心配は要らないといったのはなぜかというと、コロナ禍が起きる前から、デスクワーク系のお仕事の多くはすでに、徐々に機械に置き換えられ始めていたからです。コロナ禍が起きたことでそれがさらに進み、まだ機械で置き換えきれないところに関しても、「もう常時お抱えで雇っておく必要はない」と気付かれてしまい、格好いい系のお仕事の数は減らされています。頑張ってお勉強をしていいお仕事に就いていいお給料をもらえるようになった。これで一生安泰う!と思っていたのに40・50代あるいはもっと早ければ30代で「もう要らない」と出されるのもわりと普通です。
数年くらい前までは肉体労働系のものから先に機械に置き換えられるとか言われていましたが、実際には頭脳労働とか呼ばれているものから先に取って替わられて消えているようです。物理的に動き回らなければならない仕事のほうが残っています。そのため、頑張ってお勉強をして取得が難しい国家資格を持っている人たちの中でもそれに気づいた人たちは、早々に「それを持っていれば一生稼げる」といわれていたものに見切りをつけて他の道に進み始めていたりします。
中学あるいは高校までしか行けなかったとしたら、就ける仕事は限られてしまうかもしれません。ですが世の中にはデスクワーク系以外にもいろんな仕事があり、その中にはずっと長く続けられるものもあります。
給料はそれほど多く、一生そのままに近い状態かもしれません。ですがそれでも大丈夫。他の稼ぎを増やせばよいだけです。
無責任に言っているわけではありません。先程触れた、いわゆる格好いい系の勤め先に入るのはずっと難しいままだとは思います。学歴が低いとか見られることだってあるかも知れません。ですがそんなものどうでもよくなる道があります。その道を通るにあたっては、学歴は一切必要とされないどころか、持っていても何の役にも立ちません。
働く・雇う、のもっと後ろに回る
働く人たちの反対側には雇う人たちがいます。そしてそのまた後ろにはその事業にお金を出す人がいます。働く人たちが置かれる環境はコロナ禍とは関係が無しに年々厳しきなっていき、雇う人たちの気苦労も増えるばかりですが、その後ろにいる人たちの置かれる状況はほぼ変わってはいないので、そこに回れば希望はあります。
後ろに回るのも難しくはありません。もちろんすぐには出来ません。時間は掛かります。でも働いて稼いだお金の一部を毎月必ず先取りで貯めてそれを活かせばよいだけです。
仕事内容にもよりますが、学校を出たてで働き始めた場合、もらえるお金をそう多くはないでしょうから、まずは何とか毎月3万円くらい避けるところから始めればよいでしょう。それがある程度の額に貯まったところで、お金を稼いでくれるものに持ち替えていけばよいのです。
6年ほど掛ければ、わりと状態がいい中古の戸建てなどの不動産が買えます。それを賃貸に出して入居者がつけば毎月家賃を稼げます。その後も上がってきた家賃を毎月の貯金を合わせて貯めることで、今度は最初の半分の時間でまた不動産が買えます。その後もまた同じ手順を繰り返せば、トータルでの稼ぎの額自体と稼ぎが増えるスピードがさらに上がります。
始めて十数年経てば、それなりの数を持って、上がりもそれなりの規模になっているはずですから、もしそのときにまだ「本業」での給料がそれほど多くなくても問題はありません。
若いときにはあまり必要にはならないのですが、そろそろ現金に近いものもある程度無いと心配と思うようになったら、今度は高配当が付く株式への投資に切り替えます。 順序を間違えて不動産よりも先に株式を買ってしまうと、お金を稼いでくれるものを増やすことが難しくなってしまうので、ここは注意が必要です。
毎月の「貯金」とすべての不動産からの上がりを合わせて年利換算で4~5%の配当が付く銘柄を選び再投資し続ければ、毎年順調に月平均1万円ぶんくらいの配当収入を積み上げていくことができます。
こうして家賃や配当を稼いでくれるものを増やしていけば、いつかは副収入の合計が「本業」からの稼ぎを上回る規模になります。
こうすれば、高等教育とやらを受けられず、給料がそれほど多くはない仕事にしか就けなかったとしても、最終的に経済的な余裕を持つことができます。家族を持ったり親を助けることだってできます。
現役期間の真ん中くらいに差し掛かると、働き手はクビになりやすくなります。デスクワークに就いている人は特にです。それに対して、機械に置き換えられにくい職に就いている人であれば、仕事はキツいかもしれませんが、長く働けるかもしれません。
格好いい仕事一本で生きてきた人は、勤め先から途中で放り出されれば困るかもしれませんが、学ぶ機会や「いい仕事」に恵まれなかったとしても、それ以外の道を合わせて順調に歩んできた人は、何歳の時点で何があってもそれほど困りません。
働き手と雇う人は学歴が必要とされることがありますが、後ろで選ぶ・お金を投入するのが仕事の人たちには、学歴なんか必要とされません。
お勉強する・働く、で頭がいっぱいになってしまうとなかなかそれに気づけずに疲弊し続けてしまいますが、少しでも早いうちから「それ以外」に目を向ければ希望はあります!