景気が悪い中で、弱ってしまった「働く」の稼ぎを「働く」でカバーするのは、なかなか難しいようです。労働一本で生きるのはかなりむずかしくなってきているので、普段から他の道を探っておくことは大事です。
アルバイト先も争奪戦に?
大手小町の「暮らし脅かすコロナ…世帯収入が減少、コンビニにバイト応募340人殺到」によると 、昨年コロナ禍の影響によって世帯年収が下がった人は約35%もいて、減少幅も平均すると月額約5万円にもなるそなので、家計が苦しくなったという人はかなり多いようです。
収入減をカバーするために、一家の働き手を増やすなどして対処しようとする人たちもいますが、不況下ではアルバイト先を探すのも大変です。「通常」の経済危機とはちがって今回は物理的な接触が制限されているので、普段であればすぐにでも働き始められそうな接客系のものがなかなか見つからず、あっても応募が数百単位で殺到して奪い合いになり、選考に漏れたら収入をカバーできる見込みが立たないので困っているようです。
「働く」がダメになっても別の「働く」でカバーすればよいと考えている人は多いようですが、それが上手く行くのは基本的には景気がいい時だけです。景気が悪くなれば新しく商売を始めるとか事業を拡大して人を雇おうとするところは減ってしまうので、働く機会を得るのは簡単ではありません。
ただ、無理なのかというともちろんそんなことはなく、格好良さにこだわらなければ働き口はあるようです。表で目立つ接客系の案件は少なくなりますが、例えば保守や清掃など裏方系のものならば景気の動向とは関係なくいつでも必要とされるので、バイト先は色々見つかるそうです。
接客系のものは例えば先程の記事によるとコンビニのバイトも激しい争奪戦になるとありましたが、元々コロナ禍が起きなかったとしても機械化が進み求人が減りつつあったし、他にも全く別のものですぐ始められそうな例えばライター業も1記事当たりの単価が少し下がっていたり、ウーバーのドライバーも仕事の奪い合いになっていて稼ぎが以前ほど安定しないらしく、人気のものの場合はこういう時に苦しいのは同じのようです。ですがこういった仕事であればまだしばらくは人間が必要とされるので長く続けられますし、今回の事態の影響で収入が減った分も十分にカバーできそうです。
とはいえ、いかに堅いものであったとしても収入がどうなるかは雇う側の都合次第なので、失えばゼロになってしまうリスクは常に付きまといます。
「働く」の弱ったら、そのほかのものでそれを補う
弱った「働く」の稼ぎを同じ「働く」でカバーしようとするのはあまり合理的ではなくて困難なのですが、別の方法を使えば難しくはありません。給料以外の収入源を持っておけば、「働く」の稼ぎが弱くなっても焦らずに済みます。
例えばエッセンシャルワーカーが入居している不動産や実需の堅い事業をやっている企業の株式あるいはそうしたところがやっているサービスや作っているモノを紹介するwebメディアから上がる家賃や配当や広告料などは、持ち主の雇用状況や抱えている事情等とは関係なく得られます。労働のように本人の状態とは直接結びついていないからです。
こうしたものを増やしておけば、「働く」の稼ぎが落ちたとしても全体の稼ぎは保てるので生活には困りません。
幸いまだ「働く」からの上がりはある・でも働く以外にまだ何もしていないのであれば、まずは毎月数万円を必ず先取りで貯金をして投資用の種銭を作るところから始めていきましょう。
ある程度の額に貯まったら、それをお金を稼いでくれるものに持ち替えます。そして貯金はそのまま続け、買ったものから上がってくる稼ぎも再投資に回すことで、さらに稼ぎを増やせます。
そうすればいつかは「働く」にあまり頼らずとも生きられるところまでたどり着けるかもしれませんし、景気がどうだとかはあまり気にせずに済みます。
問題が起きてから初めてそれに対処して解決するのはなかなか難しいものです。起きてから慌てずに済むように、普段から「給料以外の収入源を作る」を着実に進めていきましょう。