ここではいつも、副収入を得て生活の安定させたい&お金に関する不安を少しでも減らしたいのであれば、副業(労働的なもの)を足掛かりにして得た収入を最終的に投資に向けて収入源自体を増やしていこうと提唱していますが、今回はある調査結果をもとに、なぜそうするのが良いかについて触れたいと思います。
副収入があるとはいっても、月額1万円台?
稼ぎが勤め仕事一本の状態ではあまりにキケンということに気づき、副業を始めた人は多くなったと聞きますが、LIMOの「みんなの副業収入はどのくらい? 副業経験で感じた稼ぐ難しさ」によると、厚労省が昨年15万人規模で調査を行ったところ、副業をしているという人はわずか9.7%しかいなかったそうです。
雇用が年々不安定になっていく中でこの少なさは意外ですが、もしかすると何かを始めたいと思っていても副業禁止とされているところは民間でもまだまだ多いからというのもあるかもしれませんね。
実際に副業で稼ぎを得ている人たちの平均的な副収入がどれだけあるのかを見てみると月額約4万7千円とあり、他の調査結果などにも平均約5万9千円とあることから、月額平均で約5万円少々得ていることになります。ですが、収入分布を詳しく見てみると実際に毎月それだけ得ている人は少なく、月額1万円に満たない人が全体の約50%、3万円未満の人が30%近くと、平均値は突出して稼ぎの多い人たちによって押し上げられているため、ほとんどの人は本当は月額1万円台しか稼げていないようです。
副業での稼ぎが思ったよりも少ない理由は、たとえば本業の拘束時間があまりに長すぎるといったこともあるかもしれません。副業を長く続けていくのであれば、日々あまり時間的には無理は出来ません。副業に向ける時間を増やしたくても、リモートワークになってから逆に本業の業務量が増えてしまったとか、営業時間が短縮されても商売を維持するための業務量はそれほど変わらずといったことも聞かれます。
先程触れた調査結果は労働的な副業を中心としたもののようなので、もしかすると対象には含まれていなかったかもしれませんが、他にも、雇われる形ではなく起業したもののコロナ禍のせいで仕事が取れずなかなか上手く軌道に乗らず稼ぎを伸ばせていない人もいるかもしれませんが、何にしても、副業のみで収入全体を大きく増やしてそれを維持していくのは難しそうです…。
副業で得た収入を投資に向けて堅い収入源を作る
労働系の仕事で副収入を稼ぐにあたっては、本業に近いものであればあまり初期投資は掛からずすぐに始めることができます。頑張れば月数万円は稼げるでしょう。でも副業も基本的には自分自身が動き続けなければならないはずで、本業とほぼ同じ労働の延長なので、体には負担が掛かります。長期でこれに頼り続けると、体を壊してしまうこともあります。
若いうちは本業と副業のダブルワークができても、仕事内容にもよりますが、歳を取れば徐々に仕事を取りにくくなるでしょうから将来的にまた稼ぎが足りなくなってしまう可能性もあります。長くやれて経験がものをいうタイプであっても、今回のコロナ禍のような事態が起きれば仕事が減ったり単価が落ちてしまうこともあります。
なので長期で副収入を増やしてそれを維持していくためには、副業を投資への足掛かりとして、上がってきた収入はなるべく投資の種銭作りに回し、資金がある程度貯まったところで不動産や株式あるいはwebメディアなどに持ち替える⇒家賃や配当や広告料などを定期的に得られようになったら、それを再投資してさらに買い進めて副収入を増やす、といった感じのもう一押しが必要です。
これらは値動きが小さいので、売買で大きく儲けるといったことは殆ど望めず、投機には不向きですが、その代わり定期的に事前に決められた額/料率/単価での稼ぎを生み続けてくれます。一度軌道に乗れば普段はあまり手は掛からないので、身体にも負担は少なくて済みます。決める・お金をつぎ込む以外には、自分が直接動く部分はあまり無く、クビや定年もありません。
病気をしたとしても、職を失ったとしても、それとは関係なくお金を生んでくれるので、副業+もう1ステップがあると安心です。人や組織や景気などの外からの影響を受けにくいものをどれだけ積めるかがポイントです。