長期化するコロナウイルスの影響により、うつ症状の子供が続出していると
国立成長医療研究センターの調査で分かった。
高校生の3割にうつ症状が見られ、センターの医療従事者は
「早急な対応が必要だ」
と危機感を募らせている。
調査は、感染が拡大した昨年11~12月にインターネットで実施し
小学4年~高校生の計715人から、直近1週間の心を探るため
「気分が落ち込む」
「疲れた感じがする」
など9項目について
「ほとんど毎日」から「全くない」
まで4段階で回答を得た。
その結果、高校生(344人)の30%に中等度以上のうつ症状があることが判明した。
小学生(261人)の15%、中学生(110人)の24%も同様とされた。
中でも
「死んだほうがいい、または自分を何らかの方法で傷つけようと思った」
との問いには、全体の6%が
「ほとんど毎日」
と回答した。
全体の16%が髪の毛を抜くなどの自傷行為をしていたことも分かった。
自由記述欄には
「コロナになって悪口を言われたり差別されたりしている人がいる」
「コロナに縛られて自由がない」
といった意見が相次いだ。
調査に携わった半谷まゆみ医師は
「長期間に及ぶコロナ禍のストレスで、うつ症状が増えているのではないか」
分析している。
「子供はストレスを自覚し、発散することが得意ではない。
保護者は子供に共感し話を聞いてあげてほしい」
と訴えた。
育児放棄や児童虐待など、コロナの影響により家庭環境の悪化が後を絶ちません。
この状況でつらいのは親だけでなく、子供もつらいのです。
一家和楽になるため、国の制度を大いに利用し
子供との時間を大切にして、この苦難を乗りこえてほしいと思います。