先月15日、世界貿易機関(WTO)は一般理事会を開き
ナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相(66)を
次期事務局長とすることを正式承認した。
アゼベド前事務局長が任期を一年残して昨年8月末で辞任後
約半年にわたって事務局長不在が解消されることになる。
オコンジョイウェアラ氏は記者会見し、紛争処理機関の改革に全力を挙げる決意を示した。
韓国産業通商資源省のユミョンヒ通商交渉本部長(53)との一騎打ちを制し
WTOで初めて女性がトップの座に就き、アフリカ出身者としても初となる。
今月1日から就任し、任期は2025年8月末までとなる。
また、再選は一回だけ可能となっている。
オコンジョイウェアラ氏は15日の記者会見で、紛争処理機関の改革を進めるのが
最優先課題だと述べた。
水産資源の乱獲につながる漁業補助金をめぐる交渉の妥結にも意欲を示した。
梶山経済産業相は16日の記者会見で承認を歓迎した。
紛争処理手続きの改革やデジタル化、気候変動といった
新しい取り組みに期待を示した。
オコンジョイウェアラ氏は世界銀行で専務理事として長く勤務しており
ナイジェリアでは財務省や外相を歴任、国際的な実務経験や能力が評価された。
昨年10月、WTOはオコンジョイウェアラ氏が日本を含む多数の加盟国の支持を得ているとして
事務局に推薦したが、米国のトランプ前政権が反対していた。
今月5日にユ氏が撤退表明し、バイデン政権となった米国も方針転換して決着がついた。
以前の記事(女性が世界を救う!)でもお伝えしましたが、新型コロナウイルスの猛威に即座に
即座に行動を起こしたのは女性でした。
女性は、主導権(イニチアチブ)や再起力(レジリエンス)、自己開発能力などは男性よりも有能だと
と評価されています。
世界平和は、女性が
「キーマン」
であることは間違いないでしょう。