最近またすぐ身近なところで突然の大量の人員整理がありましたが、 長く雇われ続けるのが難しい世の中になりましたね。 そうした数年~十数年掛けて築き上げてきたもの(?)が一瞬にして崩れ去る光景を見るたびに、雇われを中心に据えた生き方をして来なくて本当に良かったとつくづく思います。
積み上げても使う機会を与えられなければ意味がない
コロナ禍においても、ときどき例えばLIMOの「4人の管理職が見た「年収が上がりやすい人、上がらない人」の特徴」のように雇われとして稼ぎを増やすためにはどうすればよいか的なものを目にしますが、 雇われとしての稼ぎやポジションアップを目指したところで、危機への弱さは克服できません。
記事によると、勤め先では目立ち(覚えてもらうため)、リーダーシップを発揮できる人が給料アップ・昇格のチャンスを得られやすいとありますが、今回のコロナ禍のような危機が起こると、それもほとんど意味は無くなります。
思ったよりもコロナ禍が長く続いている影響により、多くの企業などでいよいよ正規雇用の人たちも整理され始めていますが、職を失うことで無収入になってしまうリスク自体は、全体的に見ればどのような役職がついていようがあまり変わらず、給料という唯一の収入源が失われてしまったら暮らしていけないのは、雇われ一本で生きているかぎりはだれでもほぼ同じです。同じというよりも、もしかしたらむしろ上に行くほどリスクは上がるのかもしれません。
今回また間近で目にしたものについても、 切られる基準は明確ではないのですが、傾向を見たところ年齢もあるでしょうが、主な基準は役職と給料のようです。とにかく人件費を圧縮するために、高めの人が先にまとめて出されてしまっています。
この状況では出された後も再就職先はなかなか見つかりません。昨年出された人たちからも、同じ給料で雇ってくれるところはまず見つからず、半分に落としても見つからないと聞きます。 働く機会が与えられなければ、お金を稼ぐことができません。
それにもうひとつ、勤め仕事の難点は、再利用が利かないという点です。積んだ頑張りは基本的に勤め先のものとなってしまい、それを再利用して半ば自動的にお金を稼ぐといったことができません。
再スタートできたとしても、お金を稼ぎたかったらまた同じように働かなければならないし、新しくは入れた環境で上に行きたければそのぶん余計に頑張らなければので、何歳になっても苦労が絶えません。
給料以外の収入源を持つ
それと比べると、不動産や株式やサイトは効率的です。持っていれば勝手に稼げるような甘いものではありませんが、一度軌道に乗ればそれほど手は掛かりません。お金を払えば管理やメンテを代行してくれますし、持ち主自身が病気をしていようが仕事をクビになっていようがどのような状態にあっても、それとは関係なくお金を稼いでくれます。散らばって持っていれば、一気にすべてを失うようなこともまずありません。
勤め仕事で与えられる稼ぎは、責任の重さや難しさやクビのリスクへの対価とはされていますが、実際には責任や難易度やリスクが増えたからと言って、給料はそれほど上がりません。苦労と天秤にかけてみると、コスパが良いとは言えません。
ですが、資産の場合は数を増やして軌道に乗せた分だけ稼ぎを増やせます。それなのに背負うリスクはそれほど変わらないので、勤め仕事よりも効率的で「安全」とも言えます。病気やけがをするリスクも勤め仕事ほど高くありません。
働いてもらう給料も、資産から上がってくる家賃・配当・広告料も、どちらのお金も使えば手元から無くなりますが、給料の場合はまた働かなければお金は入ってきません。資産は同じ苦労を何度も繰り返さなくてもまたお金を稼いでくれます。
常に他人・外の事情に左右されどうなるか分からない給料一本に頼るのは、本当にキケンです。積み上げても再利用は利かず、自分が動けないときにないので、自身の状態とは関係なく再利用が利き、お金を稼ぎ続けてくれるものを増やしていきましょう。