デジタル通貨

暗号資産のカルダノとは?

2017年に上場した暗号資産で、1ヶ月間で10倍以上価格を上げたことで注目を集めたカルダノ。オンラインカジノをベースとした新しいプロジェクトの名称でもあり、従来の通貨の在り方や開発の仕方を変えたいという想いから誕生しました。そこで投資家たちからも大きな期待を寄せられているカルダノについて、詳しく解説します。

カルダノの成り立ちと特徴について

カルダノはイーサリアムの開発をしたと言われている、チャールズ・ホスキンソン氏によって誕生した暗号資産です。通貨単位はADAで、発行枚数の上限は450億枚と定められています。チャールズ・ホスキンソン氏は以前イーサリアムの開発者と共にイーサリアムのブロックチェーンを共同で設立しましたが、意見の対立や方向性の違いから、チームを離れました。その後拠点を大阪に移し、イーサリアムで仕事仲間であった人物とビジネスアイデアを話していくうちに、カルダノの開発に取り組むことになります。チャールズ・ホスキンソン氏の知識や高い技術力を駆使して、様々な暗号資産の良いところを詰め込んでいます。

元々はカルダノというオンラインカジノやゲームを取り扱うプラネットホームがあり、そこで使われている通貨がADAでした。現在ではカルダノのブランディングは変化していますが、オンラインカジノの利用を目的として作られていました。なぜカジノにブロックチェーンを取り入れようとしたのかと言うと、オンラインカジノの不透明性を改善するためです。オンラインのカジノは身元確認のために個人情報が要求されたり、高い手数料を支払う必要があります。またゲーム自体も運営側が儲かるように出来ていたりと、利用者が損をしてしまうケースもあったのです。ブロックチェーンを取り込むことでカジノの管理者が不要となり、誰もが平等にゲームが出来るという訳です。匿名性も従来のやり方よりも高く、個人情報をさらけ出す必要がなくなります。過去の取引履歴も改ざんされず、不正を働くことが難しくなるのです。このようなシステムを暗号資産に取り入れることで安全性が高く、誰もが平等に取引出来るようにしています。開発者の理念通り、今までにない暗号資産を開発したのです。

カルダノはスマートコントラクトである「Plutus」を採用しています。このスマートコントラクトはイーサリアムでも使われており、あらかじめ取り込んでおいた契約を自動で行ったり、契約内容を保存することも可能です。保存した契約内容はいつでも閲覧することができ、取引相手の過去のやり取りを見て信頼することが出来るのか判断することも出来るのが特徴です。契約情報は常に公開されているので不正をしたり、書き換えたりすることも出来ません。そして第三者を通して契約する必要もなくなるため、仲介手数料などの費用も抑えられます。カルダノのスマートコントラクトでは「Solidity」というプログラミング言語を利用し、ブロックチェーン上のアプリケーションで安全に運営出来るように工夫されているのです。

現在カルダノの支えている独立機関は3つあり、カルダノ財団やIOHK、エマーゴがあります。カルダノ財団は教育機関やプロトルコの監督機関という役割があり、カルダノのアプリケーションやテクノロジーを規格化しているのです。カルダノの可能性や幅広い活用方法などを考え、カルダノを保護しながら発展出来るようにサポートしています。規制当局などにも情報提供することで、政府や規制機関などにアプローチをして企業などに使って貰おうとしているのです。政府と連携した公式ソフトウェアの開発などにも取り組んでいます。

IOHKは2015年に設立された暗号資産を研究する会社で、2020年までカルダノと契約を結んでカルダノの管理や設計、構築などを担っています。エマーゴはカルダノのエコシステムを構築する企業で、ブロックチェーンの導入などを手助けしているのです。2018年にはカルダノの軽量化ウォレットのリリースも手掛けています。

カルダノの現状と今後

カルダノは世界各国の大きな取引所に次々と上場していて、海外でも高い評価を受けています。2018年の暗号資産の時価総額ランキングでもトップ10に入るなど注目を集めているのです。企業や教育機関との連携も積極的に行っていて、モバイル決済などのプロジェクトにも携わっています。

カルダノは日本国内の暗号資産取引所では扱われておらず、上場もしていません。日本は比較的暗号資産に慎重な部分があり、厳しい規制もあるので導入が進んでいないのが現状です。ですが、今後は日本国内の暗号資産のATMで取り扱いを開始することが予定されています。スタート時には5ヶ所のATMから始まり、取り扱いを始めてから1年後には5倍の25ヶ所での公開を目標としているのです。

今後は株式市場だけでなく、暗号資産の市場にも新しい資金が流れていくと予想されます。株式市場から資金が流れるこもで、人気のあるカルダノが真っ先に買われるかもしれません。

まだまだ進化し続ける暗号資産カルダノ

カルダノは国内外で高い人気を誇っているにもかかわらず、未だに未完成の通貨です。未完成ということはこれからさらに進化し、完成されたときには今までに見たことのないような暗号資産が誕生するかもしれません。大きな野望を掲げている暗号資産でもあるので、開発者の言葉通り「1ADA=1ドル」の時代が来るかもしれないのです。

ワクチン接種、会場確保へ前のページ

自動での資産運用広がる次のページ

ピックアップ記事

  1. 【速報】アップル、待望の最新M3チップ搭載MacBook ProとiMacを発表…
  2. 【速報】Breaking down(ブレイキングダウン)はもう終わり?犯罪者や出…
  3. iPhone15を購入する前に知っておきたいメリットとデメリットとは?
  4. 【速報】遂にiPhone 15とiPhone 15 Plusが発売開始。その魅力…
  5. 毎日の支払いに!仮想通貨活用法4選

関連記事

  1. デジタル通貨

    暗号資産フォーラム「BitcoinTalk」

    BitcoinTalkは情報収集に役立つ:暗号資産(仮想通貨…

  2. デジタル通貨

    暗号資産「cOban」(コバン)はどんな通貨?

    仮想通貨は今や種類が1,500以上存在していると言われていますが、そ…

  3. デジタル通貨

    日本で使えるアルトコインの現状と今後を予想する

    仮想通貨と言うと、大半の人はビットコインを思い浮かべるでしょうが、仮…

  4. デジタル通貨

    「デジタル通貨」22年度目標に!

    銀行や地方自治体など74の企業・団体が、現金を電子化したデジ…

  5. デジタル通貨

    ビジネスアプリ開発促進プロジェクトの暗号資産「NULS(ヌルズ)」について解説

    「NULS(ヌルズ)」とは、難解で専門性が高いブロックチェーン技術の…

  6. デジタル通貨

    ブロックチェーン技術を使用すれば革新的な技術を開発できる

    近年新型コロナの影響で経済が停滞しています。一方で暗号資産(仮想通貨…

暗号資産(仮想通貨)レート

JPY
USD
EUR
bitcoinBitcoin (BTC)
¥16.263.428,07
ethereumEthereum (ETH)
¥509.181,16
litecoinLitecoin (LTC)
¥18.271,94
xrpXRP (XRP)
¥503,14
bitcoinBitcoin (BTC)
$ 104,433.98
ethereumEthereum (ETH)
$ 3,269.66
litecoinLitecoin (LTC)
$ 117.33
xrpXRP (XRP)
$ 3.23
bitcoinBitcoin (BTC)
100,335.73
ethereumEthereum (ETH)
3,141.35
litecoinLitecoin (LTC)
112.73
xrpXRP (XRP)
3.10

SSL

スポンサー




アーカイブ

Twitter

https://x.com/MiscblogNet

  1. メディアを持つ

    【朗報】2023年2月からYouTubeショート(YouTube shorts)…
  2. 趣味&エンタメ

    「爆発性」の危険な思い出…
  3. 趣味&エンタメ

    オリジナルのマリッジリングの作り方
  4. マネー&ライフ

    年金受給が75歳から可能に?
  5. メディアを持つ

    開設してから2年弱経つものの…
PAGE TOP