世界で猛威を振るう、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて
お湯やヒーター、市販のマウスウオッシュに紫外線など、身近なものを利用して消毒する研究が進んでいる。
消毒するロボットもすでに活躍しており、専門家はマスク着用や手洗い、換気など従来の対策も続ける必要性があると強調し、
様々な手法の普及にも期待が集まる。
米航空機大手ボーイングはコックピットでヒーターを使い、3時間にわたり40度に保つ実験をしたところ
新型コロナウイルスが99.9%以上死滅したとの結果を、昨年12月に発表した。
特別な設計で実験しており、日常生活を送る空間では実現不可能だが、今後の参考となりそうだ。
熱湯も有効であり、日本の厚生労働省は、食器や箸は80度の熱水に10分さらせばウイルスを死滅させることができるとしている。
衣類は通常の選択でも効果があるとしている。
イギリスカーディフ大のチームは口内環境を再現し、市販のマウスウオッシュで複数実験したところ
界面活性剤の塩化セチルピリジニウム(CPC)を0.07%以上含むもので、ほぼ除去できると確認した。
イスラエルの研究チームは遺伝子を覆う膜を壊すことで、感染力が失われる特性に注目した。
似た構造のウイルスに特殊な発光ダイオード(LED)電球を使って波長285ナノメートル(ナノ=10億分の1)の紫外線を照射し
30秒以内に99.9%以上を死滅させた。
米国では紫外線を照射するロボットを医療施設のほか空港などで導入し、日本でも活躍が始まっている。
感染者数も大幅に増え、不安な日々が続いております。
様々な工夫を凝らし、人類がウイルスに打ち勝つ日が待ち遠しいですね。