先月22日、日本看護協会は新型コロナウイルス感染拡大に伴う労働環境の変化や感染リスクなどを理由に
看護師や准看護師の離職があった病院が15.4%に上ったとする調査結果が発表された。
感染症の指定医用機関や受け入れ協力医用機関などに絞ると21.3%に跳ね上がった。
理由としては
「家族の理解が得られなかったケースが多かった」
としている。
差別や偏見があったと回答した看護師らは20.5%を占めた。
調査は9月8~28日に、看護師や准看護師、助産師、保健師が働く全国8257病院を対象にインターネットで実施した。
その結果、感染症指定医療機関や受け入れ協力医療機関など1138カ所を含む2765病院から回答があった。
同様の調査を看護師らが働く福祉施設にも行い、介護老人保護施設の3.4%、介護老人福祉施設の4.0%、訪問看護ステーションの4.5%
でそれぞ離職があったことが分かった。
個々の看護師らにもアンケートを実施したところ、回答した3万8479人のうち2割が差別・偏見があったと答えた。
「家族や親族が周囲から心無い言葉を言われた」
が27.6%で最も多く
「患者から心無い言葉を言われた」
が19.8%だった。
他にも
「家族や親族が出勤を止められた」「子供が保育園や幼稚園の登園を断られた」
などの回答もあった。
東京都内で会見した福井トシ子会長は、11月以降感染者が急増している第3波で現場の状況がさらに悪化していると指摘。
「国には一刻も早く、医療機関への強力な財政支援をしてほしい」
と訴えた。
なりたい職業ランキングでいつも上位にある看護師。
また、看護師は、消防士や警察官と同じように「人の命を守る仕事」です。
「人の役に立ちたい」という想いを突き詰めていった究極の形が「医療・看護」なのかもしれません。
そんな看護師らが、コロナの脅威により差別や偏見があるのはとても心ぐるしいです。
ワクチンの早期提供を願うばかりですね。