ホームドアの全駅設置に向け、東京メトロが急ピッチで作業を進めている。
来春からの終電時刻を繰り上げて夜間の作業時間を拡大し、効率を高める考えだ。
11月には東西線東陽町駅でホームから視覚障害のある男性が転落して死亡する事故があり、早急な対応が進められている。
東京メトロは12月12日に、日比谷線上野駅での設置工事の様子を報道陣に公開した。
ホームドアは回送列車で運ばれ、作業員がてきぱきと位置を合わせて固定していった。
東京メトロによると、ホームドアの整備状況は2008年に全179駅中60駅だったが、20年は180駅中143駅になり、特にこの4年間で大きく増えた。
工事は、終電から始発の間しかできないため、来春から終電時刻を全路線で10分ほど早め作業の効率化を図るとのこと。
東陽町駅では11月29日、白状を持った60代男性がホームから転落し、電車にひかれて死亡した。
ホームドアは11月中旬に設置済みだったが、稼働開始は来年2月下旬の予定で扉は開いていたとのこと。
東京メトロはホームドアと列車のドアの位置を合わせるセンサーの調整などが必要だったとしているが
設置から稼働まで1ヶ月で済むという鉄道会社もあり、期間短縮が課題となっている。
東陽町駅では稼働開始を来年1月に早めるとしている。
東京メトロ設備課の山本課長補佐は
「夜間に行うほかの工事を調整して、ホームドア関連の作業を速やかに進めたい」
と話した。
私は、下半身に障害を持ち、車いすを利用する友人がいます。
彼と電車を利用して外出する時のことでした。
ホームを移動している時に、彼が車いすの操作を誤り、転落しそうになるという出来事がありました。
間一髪のところで、私は彼の転落を防ぐことができました。
もし一歩間違えていたら、彼はもういなかったでしょう。
このような状況になってしまう人は、数多くいると思います。
ホームドアの設置を早急に求めます。