国民生活センターは先月の26日、宅配業者の不在通知を装ってSMS(ショートメッセージサービス)
を送り付ける悪質な手口に注意するよう呼び掛けた。
「身に覚えのない高額な通信料を請求された」
「携帯電話のキャリア決済を不正利用された」
などの相談が増加している。
センターによると、SMSの文面は多くが
「荷物は不在のため持ち帰りました」
となっており、URLも記載されている。
アクセスすると、不正アプリをダウンロードされたり、銀行や宅配業者を装った
偽サイトに誘導され、電子決済サービスに必要なID、パスワードや個人情報を求められたりする。
関東地方の30代女性は、URLにアクセスしたところ
「更新してください」
というページが現れ、クリックした瞬間にアプリがダウンロードされ身に覚えのない人から
「いつ配達できるのか」
などの電話がかかってきた。
そして、毎月の携帯の使用量の増加や、SMSの送信回数が200通を超えているなどの被害が分かった。
また、40代の男性はURLにアクセスし氏名などを入力したところ
約11万円の不正利用があった。
センターは、不審なSMSが届いた場合の対策として
①安易にアクセスしないで、宅配業者の正式なホームページであるかどうかを確認。
②不正アプリをインストールしてしまったら、携帯電話を機内モードに設定し
アンインストールする
③身に覚えのないキャリア決済の2段階認証や確認メールが届いた場合は、すぐにIDとパスワードを変更する。
この点を心掛けてほしいと呼びかけた。
詐欺大国といわれるこの国においては、警戒しながらひとつひとつ行動していきたいですね。