この冬ほぼ必ず来るだろうと言われていた大幅なボーナス減や人員の大量整理が、やはり来てしまったようですね。
高給であっても吹けば飛ぶ。
こうした状況を見ていると、雇われ先で上を目指すことは無意味の無意味さを改めて強く感じます。もしも年収1,000万円を目指しているならば、給料以外のもので年収1,000万円以上稼ぐことを目指していきましょう。
そのほうが経済基盤が堅くて安心を得られます。
給料で年収1,000万円はもろい
日刊SPA!の「冬のボーナスは軒並み激減。次は40〜50代の大量リストラだ」によると、この冬まずはボーナスカットがやってきて、そのあと大量の人員整理が続くとあります。
6月ごろにはそうなると予測が出ていましたから、そんなに驚きはないはずなのですが、いったんは今回のコロナ禍が収束しかかったこともあったので、何とか切られずに済むかもと思っていた人もいたのではないでしょうか。でも甘くはなかったようです。
主に航空、交通、娯楽関連の各社でボーナスを半減~100%減が続出とありますが、ボーナスのカットくらいで済んだとすれば、まだ恵まれているほうなのかもかもしれません。
第三波の発生で本格的な需要の戻りも遅れるので、ボーナスカットでは足りず、雇用自体を減らして乗り切ろうとするところはさらに増えていくでしょう。記事によると、リストラの前にまずは基本給カットからとありますが、今の状況からすると、それで何とかおさまる感じでもなさそうです。
これまでに職を失った人の数は約7万人とアメリカでの失業者の数千万とか他国の状況と比べるとこれまでかなり少なく抑えられてがんばっている印象はあるものの、今までだいぶ無理して持たせてくれていたのかもしれません。事態が長く続きすぎて、さすがに雇用をキープするのもキツくなってきているので、切り始めるでしょうね…。
対象は「無駄に給料が高い中高年社員」が大量に解雇されるはずとありますが、傾向としては確かに給料高めの40代以降が人件費削減のターゲットにはなりやすいものの、最近になり早ければ30代でも早期退職を求められる例も出始めているので、どの年齢層であっても油断はできません。
今回運よく生き延びられたとしても、彼らと同じ年齢になる頃にはまた似たような事態か周期的な経済危機が来るでしょうから、結局同じ運命が待っています。
給料が幾らであろうが、もろいのは皆同じ
リストラが残酷で凄まじいところは、いくら稼ぐ力をもっていようが、その稼ぎを一瞬で奪ってしまうという点です。
記事中には解雇の通告を受けた人たちの中には年収1,000万円プレーヤーも多いとあります。コロナ禍が起きて間もない頃には先に非正規雇用で働く人たちが職を失っていましたが、高給であればあるほどコスパに見合っているかを厳しく見られるので、こういう事態になると当然同じように無収入になるリスクも高くなります。
いくら稼ぐ力があろうが、働く機会を与えられなければ給料(収入)はゼロです 。
給料がいくらであろうが、それ一本に依存し続けるのは非常に危険です。こういう事態が起きれば、いつでも切られて唯一の収入源を失って生活が成り立たなくなる可能性があります。生き延びられたとしても、いつまで居られるかは勤め先の都合次第です。
そうしたリスクにおびえずに生きていくには、じぶんの代わりに働いてお金を稼いでくれるものを増やしていく=労働以外の収入源を増やしていくことが重要です。
実需の堅い企業の株式や不動産を持っていれば、持ち主自身がどういう状態にあろうが(失業していようが、病気であろうが)、それに関係なくお金を得続けることができます。
だれかが突然辞めろとか言ってくることもありません。いつ始めるか、いつ止めるかを決めるのは自分です。何に関わるかを決められるのも自分です。他人に従う必要はありません。どこかに属しているわけではないので、だれかの責任を負わされることもありません。
「働く」以外の収入を増やして給料への依存度を下げることは、自分の人生における外からの影響を抑えることにつながります。
外からの影響を抑えることができたら、人生はとても楽しくなります。