勤め先での労働は、それを再利用して自動的にお金を稼ぎつづけるといったことは不可能なので、がんばり過ぎても基本的に自分の「資産」にはなりません。
ですから、自分にはどういった仕事が適しているのだろうかと深く悩み過ぎて時間を無駄にするよりも、適当に長くやれそうだと思えるものにとりあえず就き、自分の勤め仕事が何であろうが関係なく並行して、安定的・自動的にお金を稼いでくれるものを増やしていくことを重視する方が最終的に自分のためになってくれると思います。
あれこれ悩んでも、結局はじぶんのものにはならないので…
お金を稼ぐ手段として、ほとんどの人の頭の中に最初に浮かぶ手段としては「働く」が挙がってくると思います。べつにそれが悪いとかいうことではありません。投資用の種銭を作るためには、労働はどうしても必要です。
ただ、働く道一本しか知らないでいると、就いた職が良くないものであれば深く長く悩んでしまいがちです。
東洋経済の「適職を「探してばかり」の人たちに欠けた要素」(https://toyokeizai.net/articles/-/355345)によると、「適職」とは満足度の高い仕事もしくは働き方とありますが、なかなかそういった適職に巡り会えないと悩む人が多いとあります。
それもそのはず。給料というのは誰かがやりたくないorやれないから代わりにやってほしいことをやるからこそ、その対価としてもらえるお金ですから、「やりたい仕事」がゴロゴロとあるわけがありません。どうしてもいいものに巡り会える人の数は少なくなり、多くの人はガマンしながら働くことになります。
記事によると、適職に就くためには、常に自分自身を磨き続けて新しいことを吸収し続けるしかない・合ったものなんてそう簡単に転がっていないので「自分で作るしかない」ようですが、就ける職の選択肢を広げるにはそれしかないので同感です。がんばりつづけることができた人にはチャンスがあるように見えます。
ただ、人間は歳を取ります。ある程度の年齢になると、成長し続けるのも難しくなり、それにともなってクビになるリスクも上がります。
適職に就くことができれば、長く楽しく働けるかもしれないし、いいお給料だってもらえるかもしれません。でも残念ながら今の社会は以前とちがい40代以上で整理されてしまう確率が格段に上がってしまっているので、いちど自分に合った仕事に就けばそれで安泰もしくはずっと幸せにやっていける、とはなりません。
一生懸命やっていても、結果を出したとしても、勤め先の都合でいつでも切られてしまいます。それに、結果を出したからといって必ずしも給料が増えるとも限りません。
仕事で悩むよりも、自分の資産をどう積み上げていくかを悩む方がためになる
であれば、仕事に関してはとりあえずはそこそこ長く続けられそうなものに就くぐらいに留めて、その間にお金を貯めて投資をして、もっと自分でコントロールできそうなものを積み上げていくことをより重視していくのはどうでしょう?
中古の戸建てなどの不動産を数年ごとに買い、現金が必要になる年齢に近くなってからは高配当が付く銘柄の株式を買うようにすれば、いつかは給料に近いくらいの副収入を得られるようになります。しかも「クビ」になることがないので、突然収入が途絶えてしまうリスクは、労働よりも低めです。
副収入が増えることにより、そのぶん無理せずに働かずに済むようになるので、適職を探し求め続けて長く苦しむ・時間を無駄にするといったことも避けられます。
結局のところ、労働はいくら頑張っても自分の資産にはなりません。積んだ経験は自分のもとに残りますが、使える場を与えられて、実際にこなさなければお金を稼ぐことができません。ですからそういったもののためにあれこれ悩んで時間を多く使いすぎるよりも、もっと自分のもののためにより多くの時間を割くほうが効率的だったりします。