「アンコンシャス・バイアス」
という言葉を知っていますか?
ビジネス雑誌やメディアなどで取り上げられ注目を集めています。
その言葉について、東洋大学准教授の小島貴子さんのインタビューをもとに話をまとめました。
アンコンシャス・バイアスとは
「手先の器用な人は繊細」「関西出身の人はみんな面白い」
と決めつけていたりしませんか?
そうした根拠のない思い込み、決めつけ、無意識の偏見のことです。
それは、生まれ育った環境に影響を受けるのはもちろん、経験を重ねていく中で
誰もが無意識に身に付けています。
注意したいのが、アンコンシャス・バイアスが生きづらさにつながっていたり
自分を苦しめている一因になってる場合です。
過去に失敗した経験があると
「どうせ、私はダメなんだ。。。」
と決めつけ、チャンスを逃したり、可能性を狭めてしまっていることがあります。
人に対しても
「あの人は〇〇だから」
と思い込み、人間関係をややこしくさせているかもしれません。
反対に
「そんな人だと思わなかった」
というような言葉を投げかけられたり
「昔のあなたは。。。」
などと言われたりすると、残念に思いますよね。
こうした思い込みや決めつけは、自分も周囲も、無意識であり、無自覚なので、厄介なのです。
自分自身のバイアスに気づくにはどうすれば…
「私がいま、決めたことはどういう理由、どういう根拠があって決めたのか」
と客観的にとらえ、選択のプロセスを追うことが大切です。
アンコンシャス・バイアスは意識しないと、疑問に思うこともなく、簡単に周りの意見に流されてしまいます。
人から言われたり、何かで見たり、聞いたりしたことを、自分で考えたと思い込んでいる場合もあります。
お勧めしたいのが
「そもそも」
という言葉をつけて考えることです。
「〇〇は、そもそも私の考え?」
と自身に問うようにしてみてください。
随分思考が変わりますよ。
小島貴子さんは、高校卒業後に就職し、結婚・妊娠して、25歳で退職。
その後、2男を育てながら、公務員として働き始め、32歳で大学に入学。
40歳でキャリアカウンセリングを学び、50歳を過ぎて大学院を修了しました。
こうした機会に恵まれたのは、たくさんの人の助けがあったからですが
私自身が年齢や状況を言い訳にしたり、人のせいにしたりせず、新しい扉を開いたからだと思っています。
人生に“遅い”はありません。
自分自身を見つめなおし、
「人生に後悔はない?」
と問うてみてほしいのです。
そこには、たくさんの「やっていないこと」「やりたいこと」
が封印されているかもしれません。
小島さんのように、悔いの残さないような人生にするため、
アンコンシャス・バイアスを意識し、挑戦の日々にしていきます。