今月9日に日銀は、中央銀行デジタル通貨(CBDS)に関する取り組み方針を発表した。
実現可能性を検証するため、2021年度の早い時期に実証実験を始めるとのこと。
現時点では発行する予定はないが、急速に進む社会のデジタル化に対応し、新たな決済手段の検討を本格化させるとしている。
日銀は、デジタル通貨の持ち運び手段として想定するスマートフォンやカード型の端末は
誰にでも使いやすいことを条件に挙げ、安全性の確保や民間の決済システムとの相互運用性も掲げた。
実証実験は三つの段階を想定し、まずお金の動きなど基本的な機能を検証する。
その上で、保有できる金額に条件を設けるかどうか、利子をつけるかどうかなどの論点を検討。
最終段階では、消費者や民間企業が参加し実験を視野に入れる。
日銀は今年7月、決済機構局に
「デジタル通貨グループ」
を創設し、グループ長には金融政策などの立案を担った精鋭を充てた。
日銀と米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、など7中銀
と国際決済銀行(BIS)は9日、CBDCに関する基本原則などをまとめた共同報告書を初めて公表。
現金やほかの電子マネーと共存し、物価や金融システムの安定を損なわないとの原則を強調した。
デジタル通貨が普及することにより、現金の印刷や流通、廃棄など、通貨の発行コストや労力が削減し
紙幣の偽造防止につながると思っています。
また、データとして扱える点でITインフラと相性が良く、決済手段としてますます存在感を高めていくことでしょう。
今後、お金の価値観は確実に変わっていきますね。