以前なら度々起こる「リセット」で格差がムリヤリ解消されてきたりしていたのですが、今の社会ではそうしたことが起こりにくく、加えて今は外との厳しい競争にもさらされており、真面目に働いていても生活は苦しかったりするので、少しでも余裕のある生活を送るためには、「お金にも働いてもらう」ことは必須なのかもしれません。
リセットには期待できない
LIMOの「コロナ不況で「富裕層」はもっとリッチに、「庶民」はさらに厳しく」(https://limo.media/articles/-/17848)によると、大流行して猛威を振るった新型コロナウィルスの影響を受けて、世界中の経済が痛み多くの人が職を失ったりしている中で、一部のグローバル企業は巣ごもりや遠隔化の需要などで業績を伸ばし、オーナーたちはこうした状況下でも資産を増やしているとあります。
たしか「専業主婦になると人生を通して2~3億円の損になる」と書いていた方だったでしょうか、世界的に経済的格差があまりにも大きくなり過ぎたために、持たざる人たちの多くが大規模な戦争などの形で世界が一度リセットされることを望んでいるとか、どこかで綴っていたように思いますが、
つい数十年前くらいまではたしかにある意味、死だけは誰にも平等という感じで、そういった戦争や今回のコロナ禍のような事態が起きれば、富める人達もすべてを失うといったことがあったため、リセットが機能していました。
でも昔とちがって今は国をまたぐことは簡単です。ある地域で何かが起きても、彼らはすぐ別の場所に避難できるので、どこかで病気が蔓延したりあるいは紛争が起きたとしても、それに付き合わなくて済みます。世界的に広がれば逃げるのは難しくなりますが、それでも彼らは生き延びやすいところに居れます。なので今の社会では一度すべてが平らになることは、あまり期待できず、真面目に働いて生きる人たちが搾取されるのは中々変わらないような気がします。
外とのつながり・競争の厳しさもあって
働き手の未来があまり明るくないもう一つの理由としては、今はどこの国も経済も外とつながりが強くなり、競争にもさらされているので、自分たちの国だけ給料を上げるというのも難しくなっていることも挙げられます。
もしコロナ禍が起きなかったとしても、すでに昨年の夏ごろに経済界からは、生き残りが厳しいのでもう全員を毎年当たり前のように昇給させることはできない・一生ずっと雇い続けると保証できない、といった声が上げられていました。人件費を抑える口実に使っている部分ももちろんあるでしょうが、外との競争が厳しいのも事実ではあります。
こうした事情をふまえると、どうしてもふつうに働き続けて所得や資産を増やしたり、生活に余裕を持ったりといったことは期待しにくいところがあります。働く人たちが大事にされないといったことは本来あってはならないのですが、現代ビジネスの「コロナで加速した超格差社会の「恐ろしすぎる未来」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73460)などにもあるとおり、間違っていても、変わることはほぼ無いと見た方が良いかもしれません。記事へのコメントにもあるように、せめて他国と比べればまだ格差は小さいほうで福祉も整っているほうだと思うしかなさそうです。
「勤める」一本では苦しさから抜け出せないので
ではどうすればよいかと言うと、小さな規模でも富める人たちの真似をすれば、少しずつ心に余裕を持つことができます。
働いて得られる給料は大体決まっていて、どんなに頑張ったとしても急には増えません。資本論(だったかな?)には、与えられた仕事を頑張ったとしても、もらえるものは昇給ではなく、「雇い続けてくれること」とあります。給料は簡単に増えないのです…。
それに人間は、一時に一ヶ所にしか居れません。ですから、何かに一生懸命とりくんでいる間は基本的に他のことで稼いで収入を増やすといったことも難しかったりします。
ですが、例えば投資をして不動産や株式などを持てば、自分が何かで忙しい間にも、自分の代わりに働き続けてお金を稼いでくれます。そういったものを増やしていくことで、総収入が増えていき、いつかは昇給などなくても問題にもならないところまで辿り着くことができます。
幸い日本はそういうことを始めるにあたってのハードルも低い(あまり大きな元手が無くてもできる)ので、せっかくの環境を活かさない手はありません。