以前からキツい道ではありましたが、ずっと働いて生きていくというのは、この先さらに難しくなりそうです。早ければ30代で切られることもあるようですから、そうしたどの年齢層でも突然切られるリスクが高まってきている状況下では、「とにかく勤め先で頑張って昇給を目指す」とかはあまり意味がありません。
できれば新社会人デビューと同時に毎月3万円程度を先取りで貯金して投資用の種銭を作り、ある程度の額まで貯まるごとにそれを投資して資産を増やし続けて収入アップを図るくらいが理想的です。早すぎるということはありません。
コロナ禍の影響によるリストラ、どの年齢層も対象になる可能性が
今の情勢を見ると、これからはむやみにたくさんお勉強をしていいお給料をもらえることを目指すのではなく、それほど高くない給料(=雇う側にとって人件費がそれほど重くない)で長期で働き、その間に自分の資産(=自身の代わりにお金を稼いでくれるモノ)を築いていく方が、サラリーマンとして上を目指すよりも堅いと言えるでしょう。
NEWSポストセブンの「コロナ不況で「社内失業者」大削減か 30代もリストラ対象に」(https://blogos.com/article/466786/)によりと、夏ぐらいから正規雇用の勤め人も切られ始め、リーマンショックのときも40代の希望退職者応募だけでは足りず30代にも対象を広げて調整したところもあったことから、30代でも切られる覚悟が必要とあります。
リストラ対象は主に、雇用制度に守られてきた実はやることがない人たち・リモートワークで実は必要ないと判明してしまった人たち、とありますが、
少し煽りも入っていそうですが、現代ビジネスの「サラリーマンを待ち受ける絶望…正社員を「秋の大リストラ」が襲う?」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73732)なども見たところ、冬にはさらに苦しくなるところも出てくることから、仮に必要な機能を担っていた人たちであっても対象になりうると考えた方が良いでしょう。5~6月には「今年のボーナスはどうなる?」とか騒がれていましたが、このリスクと比較すると、どうでもいいレベルの問題だったといえます。
クビのリスクに備えるには
勤め続けられるかどうかは結局のところ、勤め先の都合次第です。雇われる側がこうした事態に何か備えるとしたらどういった有効策があるのか、「働く」一本の場合は有効な具体策がなかなか思いつきません。
上司や同僚にベッタリするとかゴマをするとかしても、切られるときは切られるのを見てきているので、無駄にしか見えません。
ふだんから常に何かのスキルを磨いたり新しいツールを入手したりといったことは必要ですが、そうした努力を重ねていても、勤め先から出されてしまった後は、不況時にはそれらを使う次の機会自体が与えらえないこともあります。
そこでクビ対策としてとても有効なのが、「毎月給料から数万円を強制的に先取りして貯金して種銭を作る」ことと、「種銭を使って、自分の代わりにお金を稼いでくれる不動産や株式などを持つ」ことです。
毎月天引きの貯金額は3万円くらいで大丈夫です。ただし、働いている間はこれをずっと継続します。
貯めて作った種銭を投資する対象は、地方にある200万円くらいで購入できる状態がいい中古の戸建て、年間4~5%くらいの配当が付く銘柄などです。不動産は、賃貸市場に出して入居者が付くことにより、家賃収入を手取りで毎月3万円以上は得られます。株式については、240~300万円前後投資するたびに、毎月平均にして約1万円くらいの配当収入を得られます。
投資をする順序ですが、これが最も重要で、最初に不動産の数をできるかぎり増やしていきます。そうすることで、まず収入自体を増やします。株式への投資は先に収入を増やした後となります。株式の利回りは不動産よりも低いため、この順序を間違ってしまうと、最終的に資産の総額を増やすのが難しくなります。
新人の時から種銭づくりを始めたとすると、最初の6年で1つめの不動産を、そして2つめは約3年で、その次は2年強でと、計11年くらい掛けて30代前半で3つから家賃収入を9~10万円は得られるようになります。30代前半であれば体は健康で親も若いでしょうから、現金はまだそんなに必要になることはありません。できればあと数年かけて1~2つ増やせば、家賃収入だけで自分の給料の半分~大部分に相当する稼ぎになるでしょう。この時点で、まずはクビもそれほど怖くはなくなります。
株式への投資はそれからです。毎月の貯金を続け、すべての不動産から上がる家賃を再投資に回すことで、約1年~1年半毎に先程触れた240~300万円程度貯まるので、それを全額使い高配当の銘柄を買い付けるごとに、毎月平均にして1万円分の配当収入を積み上げていくことができます。そしれ当然それも全て再投資に回します。
そうすることで、40歳になる頃には、初任給くらいは副収入で稼げるようになっているんじゃないでしょうか? もし給料が初任給と同じままだったとしたら、「自分の代わりに稼いでくれるものを増やす」は完了していることになるので、つまりはその時点で引退も可能だということです。
ここまでくると、クビも老後も怖くありません。
以前は、相性が良くない上司がクビになった当時はザマ見ろとか思っていた時期もありました。でもよくよく考えると、その上司も特に働きが悪かったとかいうわけではなく、年齢の割にはフットワークも良く仕事はできるほうだったのにクビになったので、自分たちも十何年か経ちその歳になれば、いつか同じ目に遭う可能性があるわけです。
自分はまだ若いからと言って、他人事では済みません。勤め人はいつでもクビになり得ると危機意識を持ち、しっかり対策準備を進めておきましょう。